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2019
08/28

「副業時代」のパラレルキャリアの始め方|第四回:副業は脳の構造的に理にかなっている!?


ナレッジワーカーズインスティテュートの塚本です。

私は本業で企業研修などの人材育成の仕事をしています。そのせいか、よく学習法や脳科学などに関する書籍や研究についても、素人ながらですが少し関心を持っています。
そこで今回は、“副業・兼業への具体的な始めたかた”に入る前に、副業・兼業は、脳科学の研究結果から理にかなったものではないか?と思い考察してみました。

前回の記事はこちら>>

 

① もともと脳はパラレルワークに適した構造だから

皆さんは、なにかに没頭するあまり、心臓の動きが止まったことがあるでしょうか?
さすがにないですよね。逆に仕事をしながら、今日のランチのことや明日の予定が気になったりすることはしばしばありませんか?
人間の脳は、元々複数のことを同時にできるマルチタスクの構造になっています。視覚野、聴覚野、体性感覚野など、情報処理する部分も細かく分かれており、2015年のある研究プロジェクトで100近くの専門部分より成り立っていることが分かりました。つまり、私たちの脳は構造上すでに分業化しています。

② 脳は完全な記憶はできないが応用が利くから

一説によれば、人間の大脳新皮質は、2割程度しか記憶できないと言われています。人間の脳はコンピューターとは違い、“忘れることを得意”としています。これは完全に記憶することを敢えてせず、“大体”を記憶しておくことで、応用ができるようになっているのです。人は髪型や服装が変わってもその人だと判断できるのはその認識能力のおかげです。

「抽象度」という言葉はご存じでしょうか?

抽象度という言葉は、苫米地英人博士の造語で、ざっくり言うと、どれだけ物事を広い視野でみて、その中からどれだけ有用な情報をキャッチし、運用していくことができるのかを表した言葉です。

引用元:リスタ!「苫米地式あなたの思考パターンを理解して今よりも抽象度を上げる方法」

一つのことだけでは具体的過ぎるので応用が利きにくいが、複数のことに着手すると応用が利くようになるのです。
ニュージーランドの哲学・心理学者のジェームス・フリン教授によれば、人間のIQはこの100年間で30上がったそうです。この原因の一つに、抽象度を上げてそのエッセンスを思考する教育方法が貢献しているとされています

③ 脳は分散学習が得意だから

何かを憶える際には、「一夜漬け」で憶えるよりも、「細切れ&反復して」憶える分散学習の方が良いという研究結果があります。ビジネスの局面でも、同様に一気に仕事を片付けるよりも、少し間隔をあけて取り組んだことの方がかえってうまく行ったという経験もあるのではないでしょう?パラレルワーク、副業・兼業は仕事における「分散学習」のようなものだと思います。

④ 脳は複数のことをすると精度を上げるから

③の分散学習をより効果的にする方法に「インターリーブ学習法」という手法があります。インターリーブとは“邪魔をする”の意味で 何かを学習する際にあえて関連性のある違う科目を混ぜる学習法を指します。

例えば、最近日本代表がメキメキ強くなったバスケットボールですが、3ポイントシュートが入るようになりたければ、3ポイントラインからではなく、それより遠くにしたり近くしたりすることで実は3ポイントの精度も上がってきます。

仕事において、あるアイデアをいくら考えてもひらめかないのに、違うことをやっていると突然ひらめく経験はないでしょうか?もしくは仕事のやり方で悩んでいるときに、全く違う種類の仕事がヒントになったことがあるかもしれません。これらは複数のことを同時にした方が個々の生産性が上がる良い例かもしれません。

⑤ 脳は中途半端なことほど記憶しているから

脳は、達成できた事柄よりも達成できなかった事柄や中断している事柄のほうをよく覚えているという現象のことをツァイガルニク効果といいます。

副業は一見中途半端に見えます。もう少し頑張れば終わったかもしれない、いろいろ手を出して回らない、複数のことに従事している時にはそんな状態になる時もあるでしょう。しかしそのことがかえってやる気を刺激し、記憶しているのであれば、この効果が出ているといえるでしょう。

脳科学と副業の関係性まとめ

このように、人間(の脳)は具体的なことに集中し過ぎるようにできておらず、抽象化することや分散することで、計画性と効率を担保しているようにも見えます。
今回、副業・複業、パラレルワークという働き方が脳の構造に合っているのではないか?と考察した結果。やはりそうなんだ!と確信に近い感覚を覚えています。

第五回は9月11日6時配信>>

 

塚本恭之氏

塚本恭之
ナレッジワーカーズインスティテュート株式会社代表取締役/一般社団法人企業間フューチャーセンター代表理事

電子機器メーカー時代より複業でプロボノ団体の理事を務める。2014年10月に越境学習型研修事業を行うナレッジワーカーズインスティテュート株式会社を設立。
越境プロデューサー、中小企業診断士

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