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2019
09/11

「副業時代」のパラレルキャリアの始め方|第五回:副業にどう向きあえばよいのか?


前回の記事「第四回:副業は脳の構造的に理にかなっている!?」はこちら>>

ナレッジワーカーズインスティテュートの塚本です。
副業の話をするときにいつも、「誰しもが副業する必要はないのでは?」と聞かれることがあります。もちろん、その問いには短期的にはyesですが、長期的に見れば、「本当にそれでいいのですか?」と問いたくなります。なぜなら、大きな社会変化がまさに今起こっているからです。

すでに“個人の時代”が来ていた

初回で“知識労働者”についてお話ししました。提唱者であるドラッカーがあえて大きな変化として挙げたこの“知識労働者”ですが、これは実は大きなパラダイムシフトなのです。
これまで「資本」は、資本家の持つものであり、従業員は資本家又はそれに委託された経営者に従属することで賃金を得てきました。しかし知識経済下においては、働き手の一人一人が“知識資本”を持つ資本家になったのです。昨今、従業員を大切にする経営や組織論が多くみられますが、実は50年前に発見されたこの変化がようやく顕在化されてきたのです。
つまり、「個人の時代」が来た(すでに来ていた)ということだと思っています。

 

メジャーになった“ライフシフト的働き方”

お読みになられた方も多いと思いますが、ロンドンビジネススクール教授 リンダ・グラットン氏も、著書「ライフシフト」で書かれている通り、これまでの学生→就職→老後、という人生から時代が変わっています。著書ではエクスプローラー(探究者:キャリアを求めて自己探求をする人)、インディペンデント・プロデューサー(独立生産者:組織の外で小さなビジネスを生み出す人)、と同時に、ポートフォリオ・ワーカー(複業者:異なる種類の仕事や活動に同時並行で携わる人)という概念があらわされています。

大切なことは、100年という長い人生、これらのことが様々な形で、また時には同時並行に起こりうるということです。ただ、よく見ればすでにこうした働き方や人生を歩んでいる人はまったくいないわけでもなく、むしろ過去から一定数いた人が多数になると言った方が良いかも知れません。

チャレンジする人生は幸福である

ミハイ‐チクセントミハイという、東欧出身のアメリカの心理学者の方がいます。この方の提唱した有名な理論に「フロー理論」があります。
「フロー状態」とは、人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいいます。(wikipediaより
フロー状態を図解すると、図(メンタルステート図)の中で、チャレンジとスキルがともに高い状態いることを指します。チクセントミハイ氏は、「フロー体験こそ、幸せのカギである」と言っています。

 

メンタルステート図

メンタルステート図

 

先日、パーソル総合研究所が調査した記事で、日本の働く人の46.3%が社外で自己研鑽していない、起業や独立志向が低い、等のデータがあらためて発表されました。日本の働き方を改革しないといけないと言われて久しいですが、チャレンジをしないから幸福感が得られない、という皮肉な結果になっているのかもしれません。

これまで述べてきたように、時代を読み取る賢者たちの、外に出ること、チャレンジをすること、がとても大切だという声に真摯に耳を傾けてみると、副業やパラレルキャリアというものが、実は時代の大きなターニングポイントになっているということにお気づきになられるのではないでしょうか?

次回はさらに深堀りしてまいりたいと思います。

 

塚本恭之氏

塚本恭之
ナレッジワーカーズインスティテュート株式会社代表取締役/一般社団法人企業間フューチャーセンター代表理事

電子機器メーカー時代より複業でプロボノ団体の理事を務める。2014年10月に越境学習型研修事業を行うナレッジワーカーズインスティテュート株式会社を設立。
越境プロデューサー、中小企業診断士

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