2019
08/21

【50代からの印象管理】見た目がものを言うこれからのキャリア構築


はじめまして。これから4回にわたって【50代からの印象管理】と題してコラムを担当します、元陸上自衛官で絶賛複業中、ブランディングトレーナー大久保美帆です。

コラムのテーマである「印象管理」、聞き慣れない言葉だと思いますが、実は日常生活で何気なく意識している思考・行動のことを指します。

印象管理とは?

では、印象管理とは一体どんなものなのでしょうか?

特定の他者がなんらかの対象に対して抱いた印象を,コントロールしようとする個人の行動。印象操作ともいう。人は怒りを感じていなくても,自己の威厳を示すために攻撃的なふるまいをしてみせることがある。これは,社会的行動は欲求や情緒の素直な表出としてではなく,他者への効果を計算したうえで制御された目標志向的行動とみなすこともできる。印象管理とは,こうした観点から社会的行動の心理的プロセスや機能を理解しようとする立場であり,従来,社会心理学が扱ってきた諸問題に関して新たな理論的解釈の枠組みを提供している。

引用元:コトバンク

印象管理の概念は、米国の社会学者・ゴフマンが1950年代に提唱した「人の行動は時間・場所およびオーディエンスに依存する」という考え方に由来する。

引用元:プレジデントオンライン「印象管理-隣に人が座ると仕事がしにくくなるのはなぜか」

 

上記の引用文は少々小難しい感んじが否めませんが、つまり「印象管理」とは、自分がどんな人であるか・何をしている人かを誤解なく他者に伝えるために、意図的に外見を整え表現することであると、私は定義しています。

以下で、さらにわかりやすく陸自時代の私を例で説明します。

【オフの日】
基本、自衛官は365日いつでも任務を遂行できるように待機状態にあります。ですが、一歩も外に出ないと決めたオフの日は、着古したダサいジャージに身を包み、もちろん化粧もせずに日がな一日ソファのくぼみに身を任せて過ごします。どんな仕事をしているのか、はたまた仕事あるのかないのかもわからない外見です。

【訓練や任務遂行の日】
スーツタイプの制服や迷彩服を着て部下を率いるわけですから、なめられてはいけません。ロングヘアは昭和を彷彿とさせる7:3分けできっちりとまとめて帽子の中に髪を全て納め、ひとつのシワもない完璧なアイロン仕上げの制服とくもりのないピカピカの靴。

自然の色彩に馴染む迷彩カラーのドーランメイク。(これは完全に私の自己満足ですが)歩き方は力強く握った拳をブンブン振り上げて若干のガニ股で颯爽と。声は腹から出して命令を出す。部下たちが「自分はこの上官の指揮下に入れば大丈夫だ」と思われるように仕込みます。オフの日の雰囲気は1ミクロンも見せません。

 

このように、時と場所、どんな状況で誰に会うのかに合わせて服装や身だしなみを整えたり、話し方や振舞いにも変化をつけること、それを無意識ではなく意図的に行うのが印象管理です。

 

50代が印象管理を行うメリット

印象管理によって得られる一番のメリットは、「第一印象から好感度を上げて相手が自分の話に身を入れて聴いてくれる事」です。

印象管理を行った結果、相手から丁寧に扱われるなどの変化を感じることで、自分の気持ちが変わります。
気持ちが変わることで行動も変わるなどのポジティブな反応が見られることが、私が援助してきた多くのクライアントの反応から実証されています。

先に書いた私の陸自時代の例のように、自分の外見や行動がその場に馴染んでいる、浮いていないことを実感することで安心して仕事に集中することができ、且つ部下も安心して任務を遂行できるというのが、ポジティブな反応です。

ここまでで、「印象管理」は見た目と関わりがあることがおわかりいただけたかと思います。次回は、印象管理のファーストステップとして「清潔感の作り方」をお伝えします。(次回はこちら>>
50代男性にとって悩ましい問題をスッキリサッパリ解決する方法を実践して印象管理の入り口に立ち、これからのキャリア構築をスムーズに行なっていきましょう。

 

大久保美帆

大久保美帆
ブランディングトレーナー(フリー)ウェブサイト

看護師、陸上自衛隊政府要人医療支援チームを経てフリーランスに。法人社員や病院スタッフ向け印象管理・接遇研修のプログラム構築と講演や人事のお悩み相談を行うかたわら、プロバレーボールチーム『ヴィクトリーナ姫路』でブランドマネジメントや選手の自己表現方法〜セカンドキャリアを見据えた研修を行っている。(お問い合わせ

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