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「65歳以降も働けるか不安」そんな 50代が定年退職までに準備すべき4つのこと
若い頃のようにガムシャラに働くことが難しくなり、今後の働き方を考え始める50代。
「定年退職後も働きたいけど、今まで通り仕事を続けられるだろうか……」と、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、65歳を過ぎてからも長く働きたい50代の方が、今から準備すべき大切なことを紹介していきます。
「定年後も働けるのか不安…」その理由とは
定年退職後も働きたい方は多いものの、若い頃と同じような働き方を続けるのはなかなか難しいもの。「再雇用制度で収入が下がった」という方もいれば、「再就職先が見つからない」という方もいます。
また制度的な問題や転職活動のハードルのほかにも、健康面への不安や新しい人間関係を築く難しさを理由に仕事を諦める方も少なくありません。現在50代で65歳以降も働き続けたい方は、これらの課題を視野に入れつつ、定年退職後のキャリアに備えた準備を始めることが大切です。
65歳以降からも働くために必要な4つの準備
それでは具体的に、定年退職後に向けて今からどのような準備をしておけば良いのか。ここでは、65歳以降からも働くために必要な準備を4つ紹介します。
1.会社で必要なスキルを身につける
今の会社で働き続けるにしても転職するにしても、会社から求められるスキルを身につけることは重要です。特にインターネットサービスのような変化の激しい業界の場合は、新しい技術や知識を学ばなければ、会社でのポジションを維持することは難しいでしょう。
多くの会社が若者を求めているのは事実ですが、「高い技術や知識があるなら年齢は関係ない」と考える会社も少なくありません。会社から長く求められる人材になるためにも、50代の今のうちから会社から必要とされるスキルの向上に努めましょう。
2.マネージメント経験を積む
中高年は、プレイヤーとしてではなく、マネージャーとしての役割を期待されます。業界の知識があり、社内の人間関係にも精通している方であれば、若手の育成というポジションで会社から長く求められることも珍しくありません。
マネージメント経験がない場合は、積極的に名乗りを上げてみるのも良いでしょう。定年退職後、新たに転職先を探すことになったとしても、部下を育てた経験は転職先から高く評価されるはずです。
3.自分のやりたいことを明確にする
定年退職後に何か新しい仕事をしたい方は、まず自分のやりたいことを明確にし、それを達成するためには何が必要なのか整理することが重要です。
例えば別の業界へ転職したいのであれば業界研究をしたり、NGOやNPOの活動に応募したいのであれば応募条件を調べたりなど、準備すべきことはいろいろあります。
「まだ定年まで時間があるから」と悠長に構えるのではなく、計画的に準備を進めることが定年退職後にスムーズなスタートを切るためには大切です。
4.健康面に配慮し体力を維持する
現在50代の方はまだまだ体力に余裕があるかもしれませんが、あと10年も経つと体力の低下を感じる可能性が高いです。特に体力勝負の仕事をしている方であれば、「今の仕事をずっと続けよう」と思っていても、10年後には諦めざるを得ないこともあるかもしれません。
長く働き続けたいのであれば、仕事のスキルやマネージメント力と同じくらい、健康面への配慮が欠かせません。そのため体力の維持や健康的な生活を心がけるのはもちろん、体力的に今の仕事が65歳以降も続けられるのかどうかよく考えておく必要があります。
今の職場に不安があるなら、早めの転職も視野に
パーソルキャリアが同社の転職エージェントサービスを利用して転職した約24万人を調査したところ、転職成功者の平均年齢は32歳でした。それ以降になると徐々に転職成功者の割合が下降することから、定年退職してから新たな職場を探すハードルは年齢を重ねるごとに上がっていると言えます。
今の職場に満足しているのであれば良いですが、もし「65歳以降もこの会社で働くのは厳しそう……」と感じているのであれば、50代の1歳でも早いうちに転職先を探すのも一つの方法です。どのような会社が自分に合っているか分からない場合は、転職エージェントに相談するのも良いでしょう。
10数年後の生活を見据えて行動しよう
現在50代の方は、定年退職までにまだ時間的な余裕があると感じるかもしれません。ですが、仕事を続けるためにはスキルと経験を積む必要があること、転職は若ければ若いほど選択肢も広がることなどを考えると、のんびりと構えているのはリスクが高いと言えます。
定年退職後に今の会社で働き続けるべきか、それとも転職すべきかなど迷っている方は、まずは自分が65歳以降どのような生活を送りたいのか考えるところから始めましょう。自分の理想の生活を考えた上で、必要な行動が何なのか整理することが重要です。