2021
09/01

実は被害者!? 速攻転職で身を守れ!40代50代受難の職場ハラスメント実態


頭を抱える男性 職場ハラスメント

「40代50代のハラスメント」というと、先入観から「加害者側」だと考えてしまう人は多いのではないでしょうか。しかし実際には40代50代がハラスメントの被害者となるケースも少なくありません。

本記事では40代50代が被害者となるハラスメントの実態と、その理由を考察していきます。「自分も当てはまるかも?」と思った方はぜひチェックしてみてくださいね。

中高年はハラスメントを受ける側でもある

日本労働組合総連合会が行った調査によると、職場でハラスメントを受けたことがあると答えたのは働く人の37.5%でした。

なかでも40代男性は34.4%、50代男性36.0%と、多くの人がハラスメントを経験しています。また40代女性(39.2%)、50代女性(34.4%)にも、ハラスメントを受けたことがある人の割合は決して少なくありません。

同連合ではどのようなハラスメントが行われたかの具体的な調査も行っています。40代50代が受けたことのある具体的なハラスメントの内容として、とくに多いのは下記の通りでした。

  • 精神的な攻撃:40代50代を含むいずれの世代も30%以上
  • 人間関係からの切り離し:40代と50代女性に多い
  • 過大な要求:50代男性がほかの世代よりも多い
  • 過小な要求:40代にとくに多い
  • セクシャルハラスメント:女性は全世代が30%以上
  • その他ハラスメント:40代にとくに多い

中高年がハラスメントを受けてしまう理由

中高年がハラスメントを受けてしまう理由はどこにあるのでしょうか。

考えられる原因の一つに、若い世代には注意をはらっていても「40代50代ならこれくらい大丈夫だろう」という加害者側の心理が挙げられます。比較的コミュニケーションが取りやすい相手に対する「甘え」と捉えることもできるでしょう。

また40代50代は立場上、周囲に相談しにくいケースも多いはず。具体的な対策を講じられないまま、ハラスメントがエスカレートしているかもしれません。

さらに仲間外し・無視といった「人間関係からの切り離し」や、程度の低い仕事を命じたり仕事を与えないなどの「過小な要求」が多い背景には、上司・周囲からの陰湿な「出て行け圧」が隠されていると考えられます。

加えて年齢的な要因からくる業務遂行能力の衰えに対しての周囲の不理解が「過大な要求」につながる場合もあるでしょう。ITに疎い中高年に対して、デジタルネイティブの世代からテクノロジーハラスメントが行われている可能性もあります。

女性に多いセクシャルハラスメントの被害は、40代50代も例外ではありません。日本労働組合総連合会の調査によると、行為者としてとくに多いのは上司ついで先輩であり、立場・上下関係の悪用という構図があると考えられます。

一方で多数派に属さない「その他ハラスメント」が多いのも気になるところです。ハラスメントの概念が広がり、加害者側にも自覚がないままハラスメントを行っているのかもしれません。

例えば介護休暇を取得しようとする人に対して嫌がらせを行う「ケアハラ(ケアハラスメント)」は中高年に発生しがちなハラスメントのひとつ。社会構造の変化やそれにともなう生活スタイルの多様化に対して理解が足りないために、このようなハラスメントが行われている可能性は高いでしょう。

我慢せず自分の強みを見直して転職しよう

以上、40代50代が受けるハラスメントの実態とその理由を解説してきました。

ハラスメントの被害者のなかには、我慢をし続けることでストレスが蓄積され、心身の不調を引き起こしてしまう人もいます。このようなリスクを避けるためにも、状況を変えるのが難しいのであれば、転職という決断も一つの選択肢です。

そのためにもまずは自分の強みを見直してみましょう。コミュニケーション能力・スキル・知識・問題解決能力などの棚卸を行うことで、転職を前向きに考えられるようになります。

一人で悩み続けるのではなく、まずは実際の行動に移してみることが重要です。ぜひハラスメントのない環境への転職を成功させて、自分の能力を最大限に発揮してください。別の職場にあなたの輝ける場所が必ずあります。


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