「50代からのちょっとワガママ…
「私がいないと仕事が回らない」のはただの思い込み?周りにとっての「いなくては困る存在」になるためには?〜 50代からのちょっとワガママな生き方 〜Vol.29 〜
「50代からのちょっとワガママな生き方」を準備する、仮想スナック「ひろ子」。50代のお客様に寄り添ったアドバイスを提案申し上げます。どうぞお耳をお貸しくださいませ。
こんにちは。ひろ子ママです。
役職が上がっていくとその分責任も重くなります。そんな中、一度は「転職」という言葉が頭によぎったことがある方も多いのでは?でも、「こんなに仕事・部下を抱えているから、私がいないと仕事が回らない」と転職を断念した方もいるかもしれません。
私がいないと仕事が回らないという状態とは?
責任感が強く、優秀な人材がいなくなると会社へのダメージは少なからずあります。ただ、一般的に会社組織とは「特定の誰かがいないと仕事にならない」という状態にならないように運用されています。もし会社組織全体が回らなくなったとしたら、その組織の運用に欠陥があるのかもしれません。
自分が辞めると部下や組織に迷惑をかけてしまうから辞められない…それはあなたの思い込みかもしれませんよ。
定年・自分の退職に備えた動きも行う
今は仕事が回っているとしても、長い目で見ると、誰もが定年を迎えます。その時にせっかくの知見が次世代の後輩に継承できていないと組織の成長にも繋がりません。
そこで「私がいないと仕事が回らない」ではなく、自分がいなくても回る組織を作ることを目標としてみませんか?自分だけしかできない仕事だと思って抱え込んでいた仕事も、少しずつ部下にシフト(サポートは大事ですよ)していくと、部下の成長にも繋がります。「私がいないと仕事が回らない」と思うタイプの方は責任感があり、真面目な方も多いのですが、自分で仕事を抱えてしまうことは、結果的に部下の成長を拒む原因になっているのかもしれません。
これまでの経験は誰にも真似ができないという自負もあるかと思いますし、経験が大事なことは確かです。ただ、自分の業務内容は、他の人ができない・マニュアル化できないと思っていたら、一度思い込みを捨ててみてはいかがでしょう。統一化したルールを作ってしまえば誰でも運用できるようになるかもしれません。足りない部分は、人の力で補えばいいのです。今、自分が持っているスキルを次世代に伝えていくことも大事な役割です。
いなくては困る存在とは?
部下・上司としてではなく、一人の人間として認めてもらうことです。例えば「お、ねだん以上。ニトリ」という、インテリア小売業大手・ニトリのキャッチフレーズがありますが、これは求められること以上の価値を相手に提供するということです。仕事では「頼まれた仕事+α」をイメージしてください。そうすることで、「あの人がいてくれると助かる」「いなくては困る存在」により近づいていくと思います。
「自分がいなくては」と自分を組織に縛り付けてしまうのではなく、相手に「いてくれると助かる」と思われる。そうすると自分自身のモチベーションも上がりやすくなりますし、社内外からも声がかかりやすくなります。そして、いつの間にか「いなくては困る存在」となっているはずです。
「明日もきっといい日になりますよ」ひろ子ママでした。
ひろこママ(ホワイトver)
「50代からのちょっとワガママな生き方」を準備する、仮想スナック「ひろこ」のオーナー
鳥取県生まれ、東京都在住。多拠点生活に向けて活動中。
ブログ:https://snackhiroko.hatenablog.com/
不動産業界での営業、教育業界でのコーディネーターなどを経て、組織や人材開発に携わりながら、コーチングも行っている。
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