ダブルワークをしていると、肉体…
50代から見直したい!中高年こそリカレント教育が必要な理由
「80歳まで働きましょう」という意見を目にしたことがありますか。働いている側としても働けるうちは働いていきたいと考えている人が多いのですよね。そこで中高年であってもスキルアップを考えていく必要があります。
スキルアップのためには勉強は必須。そのためリカレント教育に注目が集まっているのです。リカレント教育は若者だけのものではなく、中高年でも必要なことです。ここでは、中高年にリカレント教育が必要な理由について説明します。
リカレント教育とは
リカレント教育とは、働くことと学ぶことを繰り返す教育制度のことを言います。欧米では大学にいるのは若い人だけではありません。一旦働きに出ても、仕事を辞めて学ぶことが一般的なわけです。
しかし、日本では働きながら社会人が学ぶという意味合いが強いです。 そのため欧米のリカレント教育とは違いますが、社会に出ても学び直すという意味で、現在日本で行われている社会人の学び直しもリカレント教育に含まれています。
中高年にリカレント教育が必要な理由
欧米ではいったん社会に出てからも学ぶ人が多いわけですから、中高年でも大学で学んでいる人がいます。たとえばイタリアでは96歳で大学を卒業した人が話題になりました。大学で学びたいという想いをずっと持ち続けていて、 最終的には首席で卒業しています。
こうした例は極端であるにしても、 中高年であってもリカレント教育が必要になってくる時代が来ています。ではなぜ中高年にリカレント教育が必要なのでしょうか。ここではその理由を3つ紹介します。
転職や副業が増えている
今までは一つの会社でずっと働くという働き方が主流でした。しかし今は違います。別の会社に移る人も多いです。また副業も増えてきています。自分の興味のある分野でお金を稼ぐことが認められる世の中になってきたのです。
そうすると一つの仕事だけをやるのではなく、複数の仕事をできるようにすることも必要になってきます。複数の仕事をするためには、自分ができる分野をさらに増やす必要があります。そのため何歳になっても、リカレント教育が必要になってくるのです。
専門性を深める必要性がある
複数の仕事を同時に行う働き方もありますが、反対に一つのことを極めるという働き方もあります。しかし現在、技術の進歩は著しいです。そのため最先端の技術を理解するために、学び続ける必要があります。
どんなに知識や経験が豊富でも、最先端の技術を学び続けなければ、現在の仕事ができなくなってしまう可能性もあります。
教養の大切さ
今の世の中は非常に大きな変化が起こっています。その変化は人工知能の登場だけにとどまらず、コロナによる働き方の変化も含まれます。こうした時代の変化が激しい時には、教養が大変重要です。
教養というのは単に知識を意味しているわけではありません。 教養というのは問題を解決するための基本的な力を意味しています。
つまりどのような変化が起こったとしても、それに合わせて問題を解決していく際に力になるのが教養です。この教養は常に学び続けることでしか身につきません。これも学び続けなければいけない理由の一つだと言えます。
中高年でもリカレント教育でキャリアアップを目指そう!
本来リカレント教育というのは、1回働きに出た人でもまた学ぶ機会を得ることでした。その本来の意味で捉えれば、中高年こそリカレント教育によって学ぶ機会を生かすべきです。
これから働き続ける中で、リカレント教育を行えば中高年もキャリアアップにつながるのは間違いありません。働きながらになるかもしれませんが、ぜひ積極的に学んでみてはいかがでしょうか。
福井俊保
大学院で研究するかたわら、中学受験の指導を始める。指導歴は約20年。
現在はプログラミング教室スモールトレインで代表として、プログラミングの指導と中学受験の指導をしている。著書に『AI時代に幸せになる子のすごいプログラミング教育』(自由国民社)がある。