高齢化が進む日本。厚生労働省の…
定年後の再就職、どうする?50代のうちから知っておきたい仕事探しのこと
今回の新型コロナウイルスの件で「いつ、何が起こるかわからない」ことを実感し、体力のあるうちはできる限り働き続けたいと改めて思った人も多いのではないでしょうか。
人生100年時代の到来といわれる昨今、定年という概念は薄まりつつあります。実際、定年の延長や定年制度自体を廃止している企業も少なくないようです。
再就職をスムーズに進めるためには、定年前からの準備が必要。ここでは、定年後の再就職の方法を紹介していきます。
1. 再雇用制度の利用
現在勤めている企業を定年退職してから、再び雇用される再雇用制度。厚生労働省は高齢者が希望すれば70歳まで働き続けられる制度の整備について、2021年4月から企業の努力義務とすることを決めているなど、これから多くの人にとって再雇用制度は身近なものになっていくと考えられます。
正社員から契約社員に雇用形態が変わったり、給与の額や担当できる業務の幅は定年前と比べて限られてしまうことが多いようです。ただし長年慣れ親しんだ企業で働き続けられることは、全く新しい組織で働くよりも、精神的なストレスはないでしょう。
2. 人脈の活用
今まで築いてきた人脈をフル活用するのも、定年後の再就職のために有効です。あなたのこれまでの仕事ぶりや人間性を良く知っている人に、仕事がないか声をかけてみましょう。
人脈活用のメリットとしては、あなたのスキルや経験を熟知した人の紹介なので信頼できる、ミスマッチが少ないということが挙げられます。一方で知り合いの紹介ということで、合わなかったときの断りにくさ・辞めにくさを感じる人もいるようです。
3. ハローワークやシルバー人材センターの活用
仕事探しといえばハローワーク(公共職業安定所)を思い浮かべる人も多いでしょう。専門のコーナーでは、シニア世代に適した求人をはじめとした情報提供、講習を提供しています。
シルバー人材センターは、区市町村ごとに設置されている公益法人(社団法人)。企業や家庭、公共団体などから、シニア世代にふさわしい仕事を引き受け、会員に仕事を提供しています。
ハローワークは無料で利用できますが、シルバー人材センターは会員年会費等が必要です。金額はセンターによって異なるので、チェックしてみてください。
4. シニア世代の支援が得意な人材紹介会社の利用
キャリアカウンセリングから求人紹介、面接対策、応募先企業とのやりとりなど仕事探しの一連のサポートを提供する人材紹介会社(転職エージェント)。これまでの転職で利用したことがある方もきっと少なくないでしょう。でも、今回忘れてはいけないポイントは「シニア世代の支援が得意」な会社であるということ。企業がシニア世代に求めることを熟知したプロにサポートしてもらう方が効率的ですし、ミスマッチも少ないでしょう。
定年後の再就職が厳しいかは、定年前の準備にかかっている
「これまで時間がなくてできなかったことに挑戦したい」
「時間に縛られず、もう少し余裕のある働き方をしたい」
「まだまだ元気!現役時代と同じようにフルで働きたい」
定年後の過ごし方は人それぞれでしょう。働き方や仕事の選択肢は多種多様です。まだ定年後のことを考えるには早いと思っている50代の方も、どんな再就職の道があるか今からチェックしてみてはいかがでしょうか。あらかじめ把握しておくことで、綿密な情報収集をすることができるでしょう。