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【50代からでも遅くないキャリア戦略】テレワークで感じた、これからの時代に必要なこと
なかなか先が見えない新型コロナウイルス感染症対策。外食の回数が減った、春休みの旅行がキャンセルになったなど、生活の至る所で影響を実感している人がほとんどではないでしょうか。
仕事の面でいうと、本格的なテレワークを初めて経験した人が多いかもしれません。今回は、筆者がテレワークをしてみて感じた、これからの時代に必要なキャリア戦略について紹介します。「定年後を見据えて、キャリアを見直したい」「このままじゃいけないと思う」という50代の方はぜひ読んでみてくださいね。
テレワーク、実際してみてどうだった?
「やっぱり対面じゃなきゃ」と改めて面と向かったコミュニケーションの大切さを実感した人も多いテレワーク。確かに対面ほど、やりとりがスムーズにいかない、空気感がわからない、などの難点はあるかもしれません。でも、業務遂行が困難になるほどの決定的なデメリットはどれほどあったでしょうか。きっと「意外にいけるかも」と思った人も少なくないはずです。
東京五輪開催時はもちろんですが、災害など予期せぬ出来事が発生した際に必要なテレワーク制度。今回の新型コロナウイルスのこともあり、その導入に積極的な企業はより増えていくでしょう。
多くの企業や職種でテレワークが当たり前の社会になったとき、自宅やオフィスといった働く場所の変化だけでなく、活躍できる人材像にも変化が訪れるのではないでしょうか。
テレワークが当たり前の社会になったら?
仕事を「取りに行く人」と「待っている人」の差が拡大する
副業解禁の企業も増え、複数の仕事を抱えている人も少なくない今日この頃。テレワークの際の勤怠管理の方法は会社によって異なるでしょうが、もし全て自分で管理できるようになれば、タイムマネジメント次第ではいくつもの仕事を同時にすることができます。
仕事を積極的に取りに行く人は、例えば9時から18時の間にA社とB社、C社の仕事をこなす一方、受け身の人は本業であるA社の仕事しかできないでしょう。もちろん、腰を据えて一つの仕事にじっくり取り組みたいという人もいるので、どちらが良いか良くないかという問題ではありません。ただ、定年後を見据えて新たな選択肢を考えたい人にとっては、仕事を「取りに行く」姿勢が必要なのではないでしょうか。
企業にとって採用の選択肢が増える
国内外、どこにいても働くことができるのがテレワーク。企業にとっては、それまで採用できなかったような人材と一緒に働くことができるわけです。そんな中で活躍し続けるためには、転職するにしろ、しないにしろ、これまで以上に自分の強みをアピールする必要があるでしょう。「用意された仕事をなんとなくこなす」では周りに埋もれ、自分を見失ってしまう可能性が出てきます。
テレワークが当たり前になった時代、50代がすべきこと
もし、今、目の前の仕事を淡々とこなしている毎日を過ごしているなら、
・仕事を「取りに行く」「自分で作り出す」
・自分の強みを見つけ、実績を残す
ことを今日から意識してみましょう。今の職場環境では難しいという人は、まずは副業やボランティア、プロボノあたりから始めてみてはいかがでしょうか。今50代のみなさんが定年を迎える頃には、きっと今よりも働き方がボーダーレスになっているでしょう。そんな中で働き続けるためには、今から普段の仕事への取り組み方を変えていく必要があるのではないでしょうか。
和泉ゆかり
キャリアコンサルタント・ライター
キャリアコンサルタント(国家資格)/ キャリア・ディベロップメント・アドバイザー(日本キャリア開発協会)
外資系企業人事職、マーケティング職などの会社員生活の傍、ライフワークとしてキャリアカウンセリングを提供。自身の経験から、「挫折して不完全燃焼の状態にある人」が再び前向きに働けるようサポート。現在はフリーランスとして活動している。