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50代から準備したい!定年後に自分らしく働く「ゆる起業」のコツ
人生100年時代も現実になりつつあるこれからの時代。長生きする分だけ「働く」年数も長くなる人が自然と増えるでしょう。最近では多くの会社で定年の廃止・延長や再雇用制度の導入をしていますよね。
現在の会社にもっと長く勤める選択肢をとる人がいる一方で、「ゆる起業」を目指す人もいます。ここでは「ゆる起業」の魅力と50代からできる準備をご紹介します。
「ゆる起業」とは?
起業と聞くと、リスクが高そうと思う人も多いかもしれません。年齢だって気になる人もいるでしょう。
ところが、日本政策金融公庫総合研究所が発表した「2019年度新規開業実態調査」によると、開業時に50歳以上だった人は全体の4分の1以上。しかも、開業時の平均年齢は2013年度以降、7年連続で上昇しています。起業するのに年齢は足かせにはなりにくいことがわかりますね。
また、事業内容にもよりますが、最近ではコワーキングスペースやオンラインツールも充実しているので初期費用を抑えられ、起業へのハードルも低くなりつつあります。
定年後のキャリアとして注目されている「ゆる起業」とは、本当に好きな仕事を自分のペースで行うこと。目的は収入を得るというよりは、自分がしたいことをするといった面が強いようです。
「ゆる起業」では、何をすればいい?
やりがいを感じられる仕事
会社員時代よりも、時間やお金に余裕があるからこそできる「ゆる起業」。地域活性化や環境問題への取り組みなど、会社員時代にはなかなか目を向けられなかった分野にも取り組めるでしょう。また、本業との兼ね合いで、挑戦したくてもなかなかできなかったことに取り組むチャンスでもあります。
スキルや経験を活かせる仕事
全く未経験の分野を始めるよりも事業を軌道にのせやすいですし、それまでの人脈を活かせるというメリットもあります。
体力的に無理のない仕事
どんなに体力に自信がある人でも、年齢を重ねるにつれてやはり限界は感じるもの。自分の身体を第一に、無理なく続けられる仕事を選びましょう。
人とのコミュニケーションが活発な仕事
定年後は話し相手が家族だけになったという人は多いよう。家で一人で黙々とこなす仕事よりも、外に出て、人とたくさんコミュニケーションをとる機会が多い仕事の方が、気持ちも前向きになるでしょう。
定年後の「ゆる起業」の準備は50代から
定年になったからとすぐ起業できるとは限りません。スムーズに事業を進めるためにも、50代のうちから少しずつ準備を始めましょう。
たとえば、副業として始めることで、自身のスキルの市場価値や社会のニーズといった相場観を養うことができます。会社の就業規則で副業が禁止されている場合でも、プロボノをすることでより専門性を高めることができるでしょう。様々なボランティアに参加することで、自分が何にやりがいを感じるかを見つけられるかもしれません。
定年後の働き方の選択肢としての「ゆる起業」。ぜひ参考にしてみてくださいね。