2019
10/30

「好きを仕事に」ってそんなに甘くない!難しい理由と必要な覚悟


働き方の多様化や個を大切にする社会の流れの影響からか、最近では「好きを仕事に」というフレーズをよく耳にするようになりました。一日の大半を占める仕事の時間。好きなことをずっとできるのなら、最高ですよね。
イラストレーションや写真、手芸などの趣味を仕事にしたい人も少なくないのでは?中には「すごい特技だね。それでお金を稼げるんじゃない?」と他人から言われ、その気になっている人もいるかもしれません。

でも、「好きを仕事に」ってそんなに単純なことではないのです。ここでは、趣味を仕事にすることが難しい理由と必要な覚悟をご紹介します。

「好きを仕事に」が難しい理由

仕事の目的はお金を稼ぐこと、趣味の目的は楽しむこと

仕事と趣味では、そもそも目的が異なっていることを忘れてはいけません。人によっても様々でしょうが、仕事の主な目的はお金を稼ぐこと。そのためには、気の進まないこともする必要がありますし、結果も出し続けなければいけません。

例えば、アクセサリー作りの場合。趣味であれば、自分の好きなデザインや配色で作っていれば問題はなかったでしょう。しかし仕事となれば、話は別。お金を払ってくれるお客様の希望に合わせる必要があります。時には自分の好みとは正反対のデザインのものを作らなければなりません。
また、お客様を見つけるためには、自分で営業活動を行ったり、細々とした事務作業をしたりすることも必要。アクセサリー作りだけに没頭していればいいというわけにはいかないのです。

このようなことを繰り返した結果、好きなことが辛いことに変わってしまった人も多く見られます。

「好き」が曖昧だと、続けるのが難しい

何事も始めるのは比較的容易ですが、続けるのはその何倍も難しいもの。仕事となれば、最初のうちは利益を出せず、辛いこともたくさんあるでしょう。そんな時にこそ、モチベーションになるのが「好き」の気持ち。しかし、一口に「好き」と言っても、様々なレベルがあります。休みの日には寝食を忘れるほど没頭してしまうレベルのことなのか、それとも最近試しにやってみたらハマってしまったというレベルなのか。「好き」が曖昧だとなかなか続けられず、すぐ諦めてしまうこともあるでしょう。

そもそも「好きを仕事に」する必要はある?

「好きを仕事に」は、とても聞こえの良い言葉ですが、今回ご紹介したように続けていくにはそれなりの覚悟が必要です。何があっても楽しみ続けられる自分なりの工夫を見つけることも大切でしょう。

まずは本当に仕事にする必要があるのかを考えてみてください。今のまま趣味として楽しんでいるだけではダメな理由があるのでしょうか。

ここで明確な理由を挙げられた人は、「好きを仕事に」のスタート地点に立った人。ただし、「続けられるかわからない」「自分のスキルが社会にどのぐらい受け入れられるのか」などちょっとでも不安がある人には、いきなり転職や独立はせずに、副業や専門性を活かすプロボノ活動からチャレンジし、感覚を確かめる方法もあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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