2020
01/23

50代のうちから意識したい!定年後の居場所を見つけるために必要な4つのアプローチ


会社勤めの方にとって、「定年」は人生における大きな環境の変化のひとつ。中でも、それまで家と会社の往復の日々を送ってきた方ほど、その変化の大きさに戸惑ってしまうことが多いようです。これまで本コラムでは、老後の三大不安をはじめとした定年後の変化をご紹介してきました。

そんな中、「会社を定年退職したら、どこにも居場所がない」という気持ちになる方も多いもの。50代のうちから身につけたい視点を見てみましょう。

1. 自分を知る

人生100年時代の到来と言われている昨今、中には定年後の人生がそれまでの会社員生活と同じぐらいの年数になる方もいるでしょう。定年のタイミングでフルタイムで働く会社員の仕事から離れた場合、余った時間をあなたはどう過ごしたいでしょうか。

仕事で忙しいときは時間がもっとほしいと思っても、実際に自由になる時間を目の前にすると、持て余してしまう人は多いもの。

有意義な時間を過ごすためにも、

・自分が得意なこと、できること
・これからの人生で成し遂げたいこと(仕事やプライベート)

を日頃から意識して考えるようにしてみましょう。頭の中でただぼんやりと思い浮かべるのではなく、紙に書いたり、人に話したりと必ずアウトプットすることが大切です。定年までなんとなく過ごすのではなく、今後のことを意識することで、自分の軸を定めることができます。

2. 家族を知る

家族がいる方は、家族のことをきちんと理解している自信はありますか。特に、定年後は夫婦で一緒に過ごす時間が長くなる方も多いでしょう。どんな老後を過ごしたいと考えているかを夫婦で話してみてはいかがでしょうか。仕事や育児、家事などここまで頑張ってこれたのは、パートナーの理解や協力があったからこそ。これまで仕事や育児優先の生活を送ってきた方は、定年や子供の自立を機に夫婦の時間を見つめ直すことが必要です。

普段から夫婦間のコミュニケーションが足りないという方は、意識してとるようにしましょう。お互いに何を考えているかわからない状態のまま定年になると、主人在宅ストレス症候群のようになってしまうかもしれません。

3. 地域を知る

定年を機に組織を離れても、豊かな生活を送るためには人との交流が大切。特にこれといった趣味もなく、主に家と会社を往復する会社員生活を送ってきて、定年後に自身の人間関係の狭さを実感する方は多いようです。

「人脈を広げること」を目的にするのではなく、自分が一緒にいて居心地が良いと感じる人たちを探すことが大切。例えば地域のボランティアなら誰でも参加できますし、利害関係のない人間関係を築くことができるでしょう。

また、自分が暮らす地域の活動に参加することは、地域貢献にもつながります。それまで家族や会社のために働いて培ってきたスキルや経験を、これからは地域のもっとたくさんの人のために還元していくことができるでしょう。

4. 社会を知る

変化のスピードが激しいこの時代。定年後もずっと働きたい、働かなければいけない方は、社会のニーズに自分のスキルや経験が応えられているのかを常に確認することが必要です。

興味の有る無しにかかわらず、社会で何が起こっているか、そしてどんな方向に進んでいくと考えられているかを把握しましょう。その点でいうと、ネットで興味のあるニュースを拾い読みするのではなく、新聞などで社会全体の流れをチェックする方が良いかもしれません。

居場所は自分で作るもの

居場所は誰かに用意してもらうものではなく、自分で作るもの。50代のうちから今回挙げた視点を持ち、行動に移すことで、定年難民になることを回避しましょう。


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