2018
12/27

ただでさえ忙しいのに… 複業・副業のデメリットを乗り越えるアイデア


日本の働き方改革は政府主導で推し進められていますが、それでも副業を始めることに対して、不安を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は副業にまつわる懸念事項とそれを克服する考え方について紹介していきたいと思います。

キャリア50-104

生活のために残業している人はほとんどいない?
厚生労働省が行った「過労死等に関する実態把握のための社会面の調査研究事業」の「残業が発生する理由」問う質問において、「残業手当や増やしたいため」と回答しているのはわずか2.2%。多くの人が生活のために残業をしているわけではないことが統計で分かっています。

上位に挙がっていた理由は「人員不足」「予定外の仕事の発生」等でした。副業を推進している政府とは裏腹に、副業を行いたくても行う時間がないという実態がそこにはあります。

副業の恩恵を受けるのはごく僅か?
複業・副業で実際にしっかりと稼げているのは、希少性の高いスペシャリストに限られていて数としては圧倒的少数、というのが現実でしょう。様々な分野における現場労働者が副業で稼いでいるという話もあまり聞きません。

本業の事務を終えたあとコンビニやガソリンスタンドで働くといった副業が多いのが実態で、それはワークライフバランスが満たされているとは言えない働き方なのです。

問題点を克服する考え方
だからと言って副業を諦める必要はありません。次に示す2つの考え方で、本業の仕事に対する取り組み方を少し変えることで、副業を前向きに検討することができるようになります。

1つ目は「現在の本業をしっかりと極めること」です。ひとつのことを極める過程で、様々な能力が身に付きます。本業で培った汎用能力は副業でも活かすことができるはずです。

2つ目は「いつまでも現場に携わり続けること」。管理職になり現場を離れた後、役職定年などで現場に戻ると以前とはやり方が異なっているということも。現在の役職に甘んじず生涯現役を貫くことで、能力を活かした副業も可能になると言えます。

世界有数の長寿国=日本。技術進歩により多く人が100歳まで生きる時代が訪れると言われている昨今、今までのように1つの会社で40年勤め、残りの人生を貯蓄で過ごすということは難しくなっていくことが容易に想像できます。本業を極め、現場に携わり続けることで、政府の考える副業を行うことも可能になっていくのではないでしょうか。


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