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2018
12/29

金融業界から起業家支援で地域活性化へ~本当にあった副業のハナシ(6)~


副業・兼業の実際例を紹介するシリーズ。今回はサイボウズ株式会社で働く長岡恵美子氏です。長岡氏は短大卒業後、株式会社日本興業銀行(現:みずほ銀行)へ入社しました。15年間勤務してから、転職し7社を経験。2014年にサイボウズ株式会社へ入社しました。

キャリア50-112

本業では起業家支援と地域の活性化を掛け合わせたイベント「地域クラウド交流会」を全国展開しています。金融業界での経験が長い同氏の副業先は、中小企業や一般個人を取引先とする金融機関である第一勧業信用組合。本業と併せて起業、創業に関する支援を行っています。

副業でみんなを幸せにする
副業をすることになったきっかけは、みずほ銀行時代の上司だった第一勧業信用組合の新田理事長から一緒に創業支援をやろうと誘われたことでした。当時サイボウズで新規事業を始めたばかりだった長岡氏は、副業で手伝うという形を提案し、受け入れられたとのことです。サイボウズ株式会社、第一勧業信用組合、そして自分自信、全員が幸せになれる働き方だと思って始めた、と長岡氏は語ります。

サイボウズ株式会社では副業が禁止されていなかったため、長岡氏は特に反対を受けることもなく、心理的な壁もなかったといいます。第一勧業信用組合では月に2日の出社ですが情報共有もしっかりと行われ、社内行事にも参加するなど他の職員と同じように受け入れられているそうです。

得られる情報量が2倍、ただし責任は2倍以上
大事な職場が2つあることは長岡氏にとって大きな充実感になっていて、どちらの仕事もとても楽しんでいるとのこと。収入が増えるというメリットもあり、自分のスキルと時間がより社会で役立っていることが実感できているそうです。更に、異なる業界の情報を同時期に得ることで学びも深まるといいます。

ただし、当然時間的な厳しさは言わずもがな。スケジュールを調整する努力は必要です。それだけではなく、2つの勤め先で利益が相反しないようより慎重に仕事をしていかなくてはならない責任もつきまといます。業界が違えば考え方も違うということもあり、それぞれの業界に合わせた考え方の切り替えも必要です。

長岡氏は曰く、副業とは「複業」であり「福業」でもあるとのこと。副業関係の国の政策については、まずは啓蒙に注力し、意識改革の加速に取り組んでほしいと述べています。国策に期待することももちろんですが、私達1人1人も副業がもたらす自分と周囲への利益について意識してみるとよいのではないでしょうか。