2018
12/14

事業企画スキルで地方活性化に貢献~本当にあった副業のハナシ(3)~


兼業・副業を通じた創業・新事業創出事例集より、副業・兼業に取り組む方の事例をご紹介しています。今回は総合人材サービス業を営む株式会社パソナに勤める加藤遼氏。加藤氏はHRソリューション部門で企業の人材採用や育成支援に携わりました。その後事業企画部門で若者雇用、東北復興、産業後人材育成、地方創生、観光立国などをテーマとして企業や行政、NPOとも協力して地域活性化事業の企画開発にも携わっています。

パソナビル

地域活性化をキーワードに、事業企画のスキルを発揮
本業にて地域活性化事業に取り組む中で、加藤氏は若者雇用や東北復興を始めとする多くの社会課題に生身で触れることになりました。問題解決を目指す現場において、人生をかけて新しい事業やサービスの開発に取り組む人々の情熱に刺激を受けた加藤氏。その経験は自分が働く意味や生きる意味について、深く考えるきっかけになったそうです。

そうして自らの活動の場を求めるようになった同氏は、社内外での縁を得て多くの活動に参加することになりました。現在ではNPOのマーケティング支援コンサルタントや、地域プロデュース業、インバウンド観光業等複数企業の役員として活躍しています。

加藤氏が勤めるパソナグループでは社員それぞれのキャリア開発に力をいれていて、新規事業等では社員ごとの経験や知識を活かせるような役割、ポジションを用意するという取り組みがなされています。また社員が社内だけでなく社会でも活躍していけるように、「ソーシャル・ワーク・ライフ・バランス」の実践を応援しようという企業風土がありました。

副業を通じ、志を表現していく
加藤氏は、副業とは関心のある社会の課題に対して自分のスキルや経験からアプローチしていく手段だと述べています。全ての仕事が目的へ向かう手段という視点に立てば全ての仕事が本業である、とも。

どんな仕事でも同じ方向を目指す仲間がいて、その仲間とのコミュニケーションから自らの働く意味、ひいては生きる意味をも明らかにしていくのだという加藤氏の人生観。想いや志を共にする人々と活動していくことは、それぞれが目的のために自ら動いていくのでとてもエキサイティングだそうです。

加藤氏は国の政策について、個人の興味や関心、好奇心、社会に対する問題意識などを大切にして、それぞれが自立して働いていけるような兼業・副業の形を推進されることを期待すると述べています。働くとは、生きるとはどういうことなのか。その答えは、普段見過ごしてしまっている小さな関心の中にあるのかもしれません。


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