2018
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副業経済は8兆円規模!フリーランス実態調査2018を読み解く【前編】


働き方改革が推進される中、多様な働き方が話題になっています。その中の一つ雇用関係によらない「フリーランス」という働き方に対し、どのようなイメージを持たれているでしょうか?ランサーズ株式会社が、2018年、過去12ヶ月に仕事の対価として報酬を得た全国の20歳から69歳の男女 (3096人) を対象にフリーランス実態調査を実施しました。この調査結果から、日本のフリーランスの現状、海外との対比、これからの展望を見ていきたいと思います。

キャリア50-80

フリーランスの現状
2018年の日本のフリーランス人口は総労働人口の17%を占める1119万人となっています。この数値は、2015年の913万人と比較すると約23%の増加と高い成長率を示しています。フリーランスの経済規模も、毎年増加しており2015年の14.3兆円に対し、2018年には20.1兆円に達しています。フリーランス業務のオンライン化はあまり進んでおらず、仕事関連でオンラインを利用したことのある人の割合は15%に留まっています。

副業・複業でフリーランスとして働く人の数は744万人。経済規模としては8兆円近く、これは2015年と比較すると3倍となっています。特に業務委託ベースで副業・複業するパラレルワーカーの数の増加が目立っています。

アメリカとの比較
海外におけるフリーランスの実態として、アメリカを例にとって見てみましょう。フリーランス人口は2018年で5730万人、これは総労働人口の35%、過去4年の成長率は8%の増加となっています。経済規模は154兆円を超え、フリーランスの人口も経済規模も、日本に比べるとはるかに高い数値を示していますが、成長率は日本の方が高くなっています。また、既に約60%の人が何らかの形でオンラインを利用していることが分かっており、フリーランス業務のオンライン化がすすんでいます。

今後の展望
日本におけるフリーランスという働き方は、人口も経済規模も増加しています。アメリカのフリーランス人口の規模に比べればまだまだ小さいですが、ここ数年の成長率ではアメリカを上回っています。また、フリーランスのオンライン活用の度合いは、アメリカに比べるといまだに低く、今後普及の余地は大きいと考えられます。オンライン化などで仕事へのアクセスが容易になれば、フリーランスという働き方は今後さらに増加すると見込まれます。

今回は、2018年に実施されたフリーランス実態調査から、人口と経済規模に関する現状と今後の展望についてご紹介しました。後編では、フリーランスの意識に関するデータに焦点を当て、実態を読み解いていきます。


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