働く期間が長くなり、部下が年上…
本当に稼げる? どんな種類がある? いまどきの副業最前線
副業は収入を上げることだけでなく、転職の準備段階やキャリアアップのために利用されるようになってきています。そのため副業というよりも「復業」となり、仕事をふたつ以上持っているという認識になりつつあります。
このように副業する意味が変わってきているのですが、では実際にはどのような副業があるのでしょうか。
副業の種類と稼ぎ方
ここでは副業の種類を4つに分けて説明します。
専門分野で稼ぐ
副業のやり方として最も稼ぎやすいのは、専門分野で稼ぐことです。本業と同じ仕事を副業にしてしまえば時給もかなり高くなります。一般的なアルバイトのように時給が1,000円台ではなく、2,000円〜3,000円、高い人だと5,000円以上になる場合もあるのです。
専門分野で行うので、副業として取り組みやすいというメリットもあります。また自社とは違った案件に取り組めるため、キャリアアップにもつながるでしょう。会社によっては副業から正社員を雇うという試みもあるようです。
Webで稼ぐ
副業をはじめやすいのはWebで稼ぐ方法です。Webで稼ぐ方法としてはアフィリエイト、ポイントサイト、ライター業が考えられます。アフィリエイトはWeb上で商品を紹介して、紹介料をもらう仕組みです。
稼げると月100万以上得られる人もいますが、今から参入して大きく稼ぐのは難しい副業だと考えられます。時間がかかった割にはほとんど稼げないことも多いでしょう。
ポイントサイトは手軽に稼げるものの、月に1万円稼ぐのもなかなか大変です。ちょっとしたお小遣いが稼げればよいという人はいいと思いますが、キャリアアップにつながるというものではありません。
ライター業は手軽にはじめやすいですが、こちらも最初は単価が安く、時間に見合った収入が得られません。専門性に近い分野であれば単価も高くなるので、オススメです。ライター業も始めるのは簡単ですが、しっかり稼ぐためには実績を作っていく必要があるでしょう。
バイトで稼ぐ
収入を得るという意味ではバイトで稼ぐという方法もあります。バイトであれば時給換算なので、まったく収入が得られないことはありません。とくに最近ではUberEatsなどの配達で稼いでいる人も多いです。
ただUberEatsは稼いでいても時給2000円程度だと言われています。また外に行かなければ稼げないため、副業としてスキマ時間に稼ぐことはなかなか難しいと言えます。ましてやキャリアアップにはつながらない働き方でしょう。
投資で稼ぐ
副業としては投資で稼ぐ方法もあります。投資にはハイリスク・ハイリターンとローリスク・ローリターンのものがあります。たとえば投資信託のように老後資金を貯めるために投資することも考えられるでしょう。
この場合、目的は老後資金を貯めることになるので、ローリスク・ローリターンの投資と言えます。それでも20年投資し続ければ、資金が2倍程度になるでしょう。反対にハイリスク・ハイリターンの投資と言えば仮想通貨が考えられます。
仮想通貨は、一気に稼げる可能性はありますが、反対に一気に資金を失ってしまう可能性も高いです。仮想通貨の場合はギャンブルに近い部分もあります。為替取引(FX)も仮想通貨ほどではありませんが、大きく稼げる可能性があります。
ただこちらも資金を失う可能性は高いです。しかし一方で「億り人」と呼ばれる1億円稼ぐような人も出てきていますので、余剰資金で行うのであればよい副業だと言えます。
時間単価を考えよう!
副業で大事なことは時給がいくらになっているのかを考えることです。いくらお金を稼げたとしても、時間をかけすぎていたら効率が悪い稼ぎ方となってしまいます。もちろん副業にお金以外のこと、たとえばキャリアアップを目的とするやり方はありますが、それでも時間単価が安い仕事をやり続けることはモチベーションが上がりません。
時給がどれくらいになるのか計算してみてから、その副業をやるのかどうか考えてみましょう。
福井俊保
大学院で研究するかたわら、中学受験の指導を始める。指導歴は約20年。
現在はプログラミング教室スモールトレインで代表として、プログラミングの指導と中学受験の指導をしている。著書に『AI時代に幸せになる子のすごいプログラミング教育』(自由国民社)がある。