2021
03/03

年上部下とコミュニケーションはどうとる?50代が職場で活躍するヒントとは


働く期間が長くなり、部下が年上であるというケースも増えてきています。年上であるにもかかわらず、年下の部下と同じように接していては、その関係はうまくいきません。では、どのようにすればよいのでしょうか。ここでは年上部下とうまくコミュニケーションをとるヒントについて紹介します。

年上部下が増える理由

なぜ年上の部下が増えているのでしょうか。定年退職後も同じ企業で働く場合、立場上は役職が下がるでしょう。そのため今まで部下だった人の下に付く可能性もあります。

また、一つの会社で勤めあげる人が多く、年功序列が一般的だった時代は、年齢とともに役職が上がっていくため、年上の部下がいるケースは非常にまれでした。しかし転職が増えているため、たとえ年上であったとしても業界経験が少なければ、部下として指示しなければならない状況が増えてきたのです。

年上部下と上手にコミュニケ―ションをするために必要なこと

部下は年上でも年下でも関係ないと考える人もいるかもしれませんが、実際には大きく異なります。年上部下は、その豊富な経験を活かして会社に大きく貢献してくれるはずです。それではどのような点に気をつけてコミュニケーションをすればよいでしょうか。ここではポイントを4つ紹介します。

仕事は敬意を持ってお願いする

年上であっても業界経験が少なければ部下になっています。そのため年下と同じように仕事をお願いするわけですが、問題は頼み方です。年下と同じように「これやっといて」ではコミュニケーションがうまくいきません。仕事を頼む時は、敬意を持ってお願いする必要があります。相手のことを尊重し、「○○さんだからお願いしています」という感じで、年上部下の力を借りたいという姿勢でお願いしてみましょう。

こうすることによってコミュニケーションがうまく取れるだけでなく、年上部下の能力も引き出し、成果もあがるは間違いありません。

仕事上でのみ上司であると認識する

仕事上では上司と部下ですが、仕事を離れれば一社会人として年上と年下の関係であるという認識をもつべきです。たとえば仕事終わりに飲みに行けば、年上部下を尊重し、年上として敬った対応をすべきです。

「仕事上では上司であるけれども、仕事を離れればあなたが先輩です」という考えを相手に伝えることで、相手も仕事の際にはあなたを上司として尊重し、仕事をしっかりとしてくれるでしょう。

アドバイスを貰いに行く

年上部下は経験も豊富ですから、アドバイスをもらいに行く接し方もよいです。たとえそのアドバイスを実際に生かせなくても、上司の側から積極的に話しかけることで、相手も心を開いて、上司の意見を尊重して仕事してくれます。

アドバイスをもらうという形で上司の側から、コミュニケーションを積極的に図ることで、年上部下のパフォーマンスも上がります。「○○さんの意見をください」という形で話しかけてみましょう。

一方的に注意しない

上司と部下の関係ですから、仕事でミスがあれば注意をしなければなりません。しかし一方的に注意するのは問題です。とくに人前で注意すると、年上部下は不満を募らせる結果となります。

そのため年上部下を注意する際には、誰も見ていないところに呼び、年上部下の意見を聞きながら注意をしましょう。相手の意見を尊重することが非常に重要なので注意してください。

年上部下を味方にしましょう!

年上部下は経験も豊富なのですから、その経験をぜひ生かしてもらいたいですよね。自分たちの仕事の成果も大きくなるでしょう。ぜひうまくコミュニケーションをとって、仕事を円滑に進めてください。

 

福井俊保

プログラミング教室スモールトレイン代表

大学院で研究するかたわら、中学受験の指導を始める。指導歴は約20年。

現在はプログラミング教室スモールトレインで代表として、プログラミングの指導と中学受験の指導をしている。著書に『AI時代に幸せになる子のすごいプログラミング教育』(自由国民社)がある。


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