2022
01/14

「ミッドライフ・クライシス」とは? ビッグボス新庄も実践 中年の危機を乗り越えよう


ミッドライフ・クライシス 憂鬱な中年男性

「ミッドライフ・クライシス」という言葉をご存知でしょうか。日本語では「中年の危機」と言われ、40代、50代に多い症状のことを言います。「ミッドライフ・クライシス」について知ると、「今の自分がまさにそれだ」と思う50代のみなさんも多いはずです。

そこでこの記事では「ミッドライフ・クライシス」の説明とその克服方法について説明します。

 「ミッドライフ・クライシス」とは

「ミッドライフ・クライシス」とはそもそもどのようなものなのでしょうか。それは、40代や50代に多い心理的危機のことです。たとえば仕事に対してやる気がなくなってしまったり、日々憂鬱で生きる気力が感じられなくなってしまったりすることがあげられます。こうした症状は特別なことではなく、中高年の約80%が陥るとも言われています。

「ミッドライフ・クライシス」の原因

では「ミッドライフ・クライシス」の原因としては何が考えられるでしょうか。筆者も50代に手がかかっているので、「ミッドライフ・クライシス」の原因として思い当たることを3つ挙げてみます。

1.家庭環境の変化

40代、50代になってくると、子どもも大きくなり、子育てが一段落してきます。今までは子どものために頑張ってきた人たちも、自分の人生について考える時間が増えてくるわけです。

そうした中で「これから自分は一体何をしていけばいいのか」と思うわけです。中には家族関係を見直したいと考え、離婚する人もいます。「このままで自分はいいのか」という漠然とした不安に襲われるのが原因でしょう。

2.仕事における変化

仕事における変化も40代後半~50代にかけて起こります。最近では45歳定年説も叫ばれており、ある程度会社の中でのポジションとして先が見えてくる状態です。また、60代でリタイアして悠々自適に暮らすというのは現実的ではありません。

体が動く限り働かなければならない時代はもうすでに訪れています。80歳まで働くと考えた時に、40代でもやっと半分過ぎたところ、50代でもあと20年から30年は働くと考えなければなりません。

そうした時に今の会社にずっといて、仕事を続けることに疑問をもつわけです。ただし50代で転職というのはなかなか難しいと考え、日々憂鬱な気持ちになってしまいます。その結果、仕事に対してもやる気が出なくなります。

3.体の変化

40代、50代になってくると体の変化が顕著になります。体力が衰えるだけでなく、見た目の変化が訪れます。お腹に脂肪がつきやすくなることもひとつの変化です 。老化を非常に実感しやすい世代ですね。

そうした老化現象に日々向き合っていくと、人生の終わりが見えてくるようで非常に憂鬱になってきます。そして老後を意識して漠然とした不安に襲われるわけです。

「ミッドライフ・クライシス」は挑戦することで乗り切る

このように「ミッドライフ・クライシス」の原因を三つ挙げてみましたが、ではどのように「ミッドライフ・クライシス」を克服していけばいいのでしょうか。まず「ミッドライフ・クライシス」は誰しもが訪れるものだという認識をもつことが大切です。

筆者自身も40代後半になり、「ミッドライフ・クライシス」を実感しています。人生の先が見え、体も衰えてくる中で、ひとつの対処法としては人生を楽しむことです。 人生の終わりが見えてくると、できないことが増えてきます。

できないことが増えてくると憂鬱になりますよね。しかし年齢関係なくできることもたくさんあります。40代、50代になってもできることに挑戦することで、人生この先まだ新しいことに挑戦できるんだという気持ちになれるでしょう。

新しいことに挑戦できると、自分の人生でまだまだできることたくさんあると思えます。最近話題になっている日本ハム監督のビッグボス新庄剛志さんはもうすぐ50歳です。年齢を言い訳にしないと常に挑戦しています。そういう50代はかっこいいですよね。彼は野球指導だけでなく、選手たちへ身だしなみ指導もしているそう。例えば白髪がチラホラ出てきた世代の選手には髪染めを命令、プロ野球選手たるもの若々しく溌溂とプレイしてなんぼのものだと檄を飛ばすとのこと……確かに、年齢と戦うにはいろいろなアプローチがありそうです。

みなさんも常に挑戦することで「ミッドライフ・クライシス」を乗り越えていきましょう。

それでも「ミッドライフ・クライシス」が辛かったら…

ここまで「ミッドライフ・クライシス」について説明してきました。最近やる気が出ないとか日々憂鬱になっている方は「ミッドライフ・クライシス」かもと疑ってみてください。 ここでは私自身の対処法を説明しましたが、症状が深刻な場合は医師に相談してみるのも一つの方法です。

一人で抱え込まずに専門家に相談してみましょう。50代もまだまだ先が長い人生です。ぜひ新しいことに挑戦していきましょう!

 

福井俊保

プログラミング教室スモールトレイン代表

大学院で研究するかたわら、中学受験の指導を始める。指導歴は約20年。

現在はプログラミング教室スモールトレインで代表として、プログラミングの指導と中学受験の指導をしている。著書に『AI時代に幸せになる子のすごいプログラミング教育』(自由国民社)がある。


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