企業には経験値の高い50代以降…
ベストセラー『世界最高の話し方』に見るテレワーク通話・会議・プレゼン上達の神テクニック
新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの企業にリモートワークが浸透しました。しかし対面とは勝手が異なるリモートでのコミュニケーションに、苦手意識をもっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回紹介したいのが14万部ヒットの書籍『世界最高の話し方』。著者の岡本純子さんは1,000人以上の社長・企業幹部の話し方を指導してきた「話し方」のスペシャリストです。
本記事は本書に紹介されている50のテクニックの中から、リモートでのコミュニケーションに活用可能なテクニックを抜粋して紹介します。
光景が頭に浮かぶように伝える
対面に比べるとリモートのやり取りは緊張感が持続しにくいのが難点です。とくに会議やプレゼンの内容が退屈だと、聞く側が長時間にわたって集中力を保つのは難しいでしょう。
そのためリモート環境でのアウトプットでは、自分の話に注目してもらうための工夫が必要になります。
このとき有効なのは抽象的な言葉を使わずに、絵を描くように五感を刺激しながら物事を描写するテクニック。相手のイメージを感化することで注意を引きつけ、集中力を持続させることが可能です。
またインパクトのある数字を盛り込むのも一つでしょう。例えばプレゼンの名手スティーブ・ジョブズは自分の過去を次のように描写しました。
「食べ物を買うためにコカ・コーラの瓶を店に返し、5セントをかき集めたりもしました。温かい食べ物にありつこうと、毎週日曜日は7マイル先にあるクリシュナ寺院に歩いて通ったものです」
単に「貧乏だった」と言うだけでは得られない臨場感があり、話に引き込まれますね。
明るい声のトーンをつくるテクニック
リモートでのコミュニケーションは情報伝達の手段が限られてくるため、どうしても単調になりがちです。商談・プレゼンなどで相手に良い印象を与えるのも、対面ほど簡単ではありません。
そこで商談・プレゼンの準備段階でおすすめしたいのが「ヤッホーの法則」というテクニック。
山登りで山頂に到達したシーンをイメージしながら3回「ヤッホー」と言ってみましょう。ポイントは1回ごとに音階を「ド」「ミ」「ソ」と高くしていくこと。そして「バカになること」「カッコつけないこと」です。
高いテンションと明るい声のトーンを維持した状態で商談・プレゼンに臨めるため、印象アップにつながります。
ユーチューバーから学べること
画面越しの情報発信の達人と言えばユーチューバー。彼ら彼女らの表現方法を学ぶことで、伝わり方や印象が格段に良くなるでしょう。
例えば『世界最高の話し方』では下記のテクニックが紹介されています。
- 表情を豊かに
- 大げさに動く
- 現物を見せて興味を引く
- 効果音をふんだんに使う
- テロップを入れる
- 口語体・会話調を使う
共通するポイントは、相手の感情を刺激すること。現物や効果音・テロップなどのテクニックはリアルタイムでのコミュニケーションだけでなく、会議やプレゼン用の資料作成にも役立つはずです。
リモートでのコミュニケーションスキルは武器になる
以上、リモートでのコミュニケーションに活用可能なテクニックを紹介しました。
リモートワークはすでに多くの企業に浸透しており、新型コロナウイルスが収束してからも継続される可能性が高いといわれています。
いまのうちからリモートでのコミュニケーションスキルを磨いておけば、周囲から頭一つ飛び抜けることも可能です。昇格や転職など今後のキャリアアップにも有利に働くでしょう。
リモートワークに苦手意識を持っている人が多いからこそ、チャンスと捉えてスキルを磨いたか否かで今後に大きな差が出ます。本記事の内容を参考に、ぜひ新たな武器を身に着けてくださいね。