2021
07/19

50代からのビジネスに不可欠!SDGs戦略の重要性とは


SDGs 持続可能な開発目標

最近さまざまな場面で耳にすることの増えた「SDGs(エスディージーズ)」は、50代からのビジネスを考えるうえでも欠かせない概念です。しかしSDGsが具体的にどのような概念なのか、なぜ重要なのか、よく分からないという人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事ではSDGsの概要と、50代以降のビジネスへどのように関連するのかについてを詳しく解説していきます。今後のキャリアプランを見据えて行動したい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

そもそもSDGsとは

「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」は、2030年までに「持続可能でより良い世界」を実現するための17のゴールと、ゴールを達成するための169のターゲットから成る「世界共通の目標」です。

2015年9月に国連サミットで採択され、日本でも内閣総理大臣が本部長を勤める「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会合」が開催されるなど、政府主導の普及活動が活発に行われました。現在では学生からビジネスパーソンまで、幅広い層に認知されています。

SDGsのキーワードは「誰一人として取り残さない」。

2015年までの目標として掲げられていたMDGsが主に発展途上国の開発にスポットを当てていたのに対して、後継のSDGsは先進国を含むより広範な取り組みといえます。17のゴールも貧困・飢餓などの問題にとどまらず、ジェンダー平等・経済成長・技術革新・クリーンエネルギー・環境問題など、日本にも密接に関係する課題の解決が掲げられました。

ビジネスとSDGsの関係

SDGsはビジネスと切っても切り離せない関係にある概念です。現在、SDGs達成に貢献している企業はステークホルダーからの支持を得やすくなっており、SDGsに逆向するような戦略ではそもそも事業の展開・継続すら難しくなっています。

実際に世界中の投資家が、環境・社会・企業統治の3つの観点から投資を行うESG投資の基準として、企業のSDGs達成への貢献度を重視しています。ESG投資の規模が世界全体で2500兆円を超えていることを考えると、その影響力の大きさが分かるでしょう。

またSDGsは学校教育でディスカッションや講義のテーマに取り上げられる機会が多いこともあり、Z世代を中心とする若い層の関心が非常に高い分野です。よってSDGs戦略を進めることは、若くて優秀な人材の獲得にも繋がるわけです。

これらの理由から、あらゆる企業はただ目の前の利益を追求するだけではなく、事業をSDGsに関連させる取り組みが不可欠です。

そして50代のビジネスパーソンにSDGs戦略が必要な理由もまさしくここにあります。

企業が社会的な要請に応えるためには、SDGsについて深く理解したうえでリーダーシップを発揮できる人材が欠かせません。本来であればその役割を担うのは経験豊富な50代の管理職が適任のはず。

しかし残念ながら管理職世代のほとんどは、Z世代に比べてSDGsへの関心が高いとはいえないのが現状です。このままでは意識の高い若手に、現在のポジションを奪われてしまう可能性すらあるでしょう。

裏を返せば、「SDGsに精通した管理職」は企業にとって非常に貴重な人材ということです。50代の管理職が現在の知識・経験にプラスしてSDGsの知識を身に着ければ、転職も含め、今後のキャリアを築くうえでの強力な武器になるでしょう。

50代以降のキャリアを見据えてSDGsの知識を深めよう

以上、50代以降のビジネスにSDGsが必要な理由について解説をしました。

SDGsへの理解を示す方法の一つには「SDGs検定」があります。SDGsの基礎的な知識にとどまらず、世界で起こっている具体的な課題や、課題解決のための取り組みについて幅広く学ぶことが可能です。

合格率は2019年が23.9%、2020年が35%と決して高くはありませんが、それだけに取得すれば効果的なアピールポイントになるでしょう。転職の際も有利に働くかもしれません。

ただし習得した知識は使わないと宝の持ち腐れです。50代以降のキャリアを見据え、ビジネスの場でも積極的にSDGsを意識した取り組みにチャレンジしていきましょう。


仕事を探す
会員登録