2020
11/03

就職・転職にも必要なエンプロイアビリティとは?定義や高め方を解説!


産業の高度情報化や、終身雇用制度の崩壊により、日本でもより流動的なキャリア形成が主流になりつつあります。

そこで注目されるのが「エンプロイアビリティ」という概念。本記事では、エンプロイアビリティの意味や、必要とされる理由について、くわしく解説をしていきます。ぜひ最後までご覧くださいね。

エンプロイアビリティとは?

エンプロイアビリティとは、1980年に米国で登場した概念で「雇用され得る能力」や「雇用され続ける能力」を指します。労働市場における「個人の価値」と言ってもいいでしょう。

厚生労働省が掲げるエンプロイアビリティの要素は、大きく次の4つです。

  • 職業人意識
  • 前に踏み出す力
  • 考え抜く力
  • チームで働く力

向上心と責任感をもって、積極的かつ柔軟にチームワークを実践することで、課題解決・目標達成に取り組んでいく。そんな能力が求められているのです。

エンプロイアビリティの種類

エンプロイアビリティの種類は、「内的エンプロイアビリティ」と「外的エンプロイアビリティ」の2つに大別可能です。

内的エンプロイアビリティとは、現在の会社に雇用され続ける能力のこと。この能力が高ければ、たとえ会社の業績が悪化したとしても、リストラの対象になる可能性は低くなります。具体的には、会社に固有の専門知識・経験などの能力が挙げられます。

一方、外的エンプロイアビリティは、必要にせまられれば現在と同等かそれ以上の条件で、スムーズに転職できる能力を指します。ほかの会社・業種でも広く通用する汎用性の高いスキル・経験が必要になるでしょう。

概念を知っておくだけでも、今の自分に必要な能力が見えてくるかもしれません。柔軟かつ理想的なキャリアを形成していくためには、両者の能力をバランスよく獲得していくことが重要なのです。

エンプロイアビリティが必要な理由

エンプロイアビリティを高めるメリットとして、代表的なものを挙げてみましょう。

  • 会社の業績向上につながる
  • 転職・再就職がスムーズになる
  • 変化の速い時代に適応しやすくなる
  • 自己成長・キャリアアップにつながる

エンプロイアビリティが高ければ、どのような環境においても最大限に能力を発揮することができます。ひとつの会社にとどまるだけでなく、柔軟なキャリア形成をするうえでも有利です。

情報技術の発展により急速に変化している現代社会において、安定して収入を得るためには欠かせない能力といえるでしょう。

エンプロイアビリティを高める方法

エンプロイアビリティを高めるためには、会社から与えられた業務あるいは研修を受動的にこなしていくだけでなく、能動的な自助努力によってスキルアップを目指していく必要があります。

とくに変化が速い現代社会では、労働市場で求められている能力を迅速に見極めていくことが欠かせません。まずは定期的な情報収集によって、「どのような人材が求められているのか」を把握することが重要です。

その上で資格取得・副業をはじめとする社外活動・セミナー参加などを通して、知識・経験・スキルを磨いていきましょう。


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