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2020
07/15

50代からが断然面白い!人生100歳時代と聞くと、正直気が重くなる人への処方箋【Vol.13】肩書にこだわる!


人生100歳時代と聞いて、心躍る人はなかなかに少ないのではないでしょうか。

ここはそんなあなたのために、現在進行形のシニアライフから見えてきた、あんなことこんなことのご紹介。今回は「肩書にこだわる!」です。

テレワークのスタイルがいつの間にか定着し、最近は面と向かって名刺を交換する機会がほとんどなくなりました。日本のビジネスシーンで長年定着していた初対面の定番セレモニーが、かくも早々に消えていくとは、昭和、平成と企業人として営業を担当していた自分には驚きです。まぁ、オンライン名刺交換のサービスを提供している会社の業績が良いという話も聞きますので、「名刺交換」の利点は変わらずあるということなのでしょう。

名刺交換の利点と言えば、まずはコミュニケーションのきっかけになるという点。「珍しい名字ですね、ご出身はどちらですか?」や「芸能人みたいな響きで、素敵ですね」といった相手のお名前に関わる話題から自然に会話を始めることができます。また、肩書をみて、おおよそどんな仕事でどの程度の責任をお持ちなのかを想像できるのも、ビジネスシーンでの出会いでは大事な利点の一つです。さらに、“ネットワーク”のデータとして貴重な情報を入手できる、相手方にこちらの印象を効果的に残すことができる、といった利点もあります。総じて言えば、名刺交換というのは、「情報」としてお互いを理解し合う、えげつなく言えば、値踏みし合うコミュニケーションのステップとして機能しているわけです。

さて、定年後の「セカンドライフ」。この名刺交換を苦手としている人が、意外に多いのではないでしょうか? 「現役ではないので、名刺が無いものですから…」と申し訳なさそうに挨拶される方に何度もお会いしました。これ、超勿体ないなと。巷に流布する定年後の定番アドバイスに、「これまでの肩書にこだわることなく、新しい人生を踏み出しましょう!」といった話があり、確かに頷ける助言ではあります。堂々と“元”○○会社△△部長なる名刺を渡されると、私もどう応対して良いのか迷ってしまいます。但し、これは肩書に対してちょっとした誤解があるせいだとも思っています。

肩書を辞書で調べると「①氏名の右上に職名・住所などを書くこと ②地位・身分・称号などをいう …」(広辞苑 第三版)となっていました。「役職」というイメージに近いでしょうか。役職は誰かから与えられるのが基本で、自分から名乗ることは難しいものです。資格を持たないと名乗れない専門職(医師、弁護士等々)などが良い例です。つまり、肩書は誰かが決めてくれるものとして認識しているのが普通です。何せ、自分の名前も自分で決めることなく私たちは生まれてきました。誰かが名付けてくれた名前で呼ばれているうちに、いつの間にかその名前の人間になるわけです。哲学みたいな話になってきましたが、ここが今回の話題の胆(きも)です。

“どう名乗るかを自分で決める!”

これがプレシニア・シニア世代の私たちにとって、今後の人生を豊かにするための鍵です。これからの人生のかじ取りは自分でするという意思表示が、自ら名乗るというシンプルな行動に象徴されると思うからです。

自分で決めるというと急にドキドキしたりするかもしれませんが、肩書は英語で言うとTITLE(タイトル)。役職ではなく、単にタイトル付けだとしたら、気楽に臨める気がしませんか。自分が主人公の映画にタイトルをつけるようなイメージです。活劇あり冒険ありロマンスあり…タイトルから色々と想像・妄想しちゃいましょう。

私が最近名乗っているのは「プロのシニアフリーター」というタイトルです。どうです、何ともお気楽な人生が想像できて楽しそうでしょう? これは“ラベリング効果”のポジティブな面を期待してのことです。自分に心地よい響きで自己紹介しているうちに、相手も同じイメージを共有してくれるようになり、まさにいつの間にかそのような人間(≒人生)になっていくという効果です。だからこそ「肩書にこだわる!」なのです。自分に好きな肩書をつけて、人生100歳時代の物語を生きることができるというのは、ここまで与えられてきた「役職」を演じてきたからこそできる、プレシニア・シニア世代に与えられた「特権」です。培われてきた「演技力」を活かす好機を活かさない手はありません。

あ、そうそう、もう一つ私の肩書がありました。「事業開発アーティスト」。詳しくお知りになりたい方は、ぜひこちらをご確認ください。

https://project.nikkeibp.co.jp/bpi/brand/real/theme/aokuro_03/

…といった、強引な肩書の強要は、あまりお勧めしませんけれども(笑)

 

臼井 清
合同会社志事創業社(しごとそうぎょうしゃ)代表

1984年より情報機器メーカーで、マーケティングを中心に国内外で経験を積む。2014年、ビジネス創出やキャリア開発に向けた“学び”をプロデュースする「志事創業社」を設立。「幾つになっても進行形!」(Age100.ing)をキーワードに、様々な「チャレンジ」を応援中。最近では“アートシンキング”のプログラム開発等、活躍の巾を広げている。

 

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