2020
03/05

50代が「会社を辞めたい」と思ったときにすべきこと


厚生労働省は、希望すれば70歳まで働き続けられる制度の整備が2021年4月から企業の努力義務になることを決定しました。このように、年齢に関係なく企業で働き続けやすい環境を整えられつつありますが、居心地が悪かったり、先が見えなかったりして、なんとなく「会社を辞めたい」と思い始めている50代の方もいるのではないでしょうか。

今回は、「会社を辞めたい」と思ったときにすべきことをご紹介します。

50代の「会社を辞めたい」はチャンス!

これといった決定打がなくとも、なんとなく「会社を辞めたい」と思うことは現状に課題意識を持っているということ。自分を見つめ直すチャンスでもあります。

60代以降の生活は、50代でどのくらい準備をしておくかで決まるといっても過言ではありません。その第一歩として、まず現在の自分を客観的に見ることから始めましょう。その方法として、ここでは3つ説明します。

転職支援サービスに登録する

実際に転職するしないにかかわらず、ミドルシニア向けの転職サイトやエージェントサービスに登録して見ましょう。ほとんどのサービスは無料で登録できるので安心してくださいね。

転職支援サービスを利用するには、職務経歴書の登録が求められます。記載されたスキルや経験をもとに、採用企業から選考スカウトが来たり、エージェントから仕事が紹介されたりするでしょう。スキルや経験の内容、レベルによってたくさんの連絡をもらう人、ほとんどもらえない人が出てきます。また、提示される給与条件が思ったよりも高い人、低い人もいるでしょう。このようにすることで、自分が持つスキルや経験の市場価値を客観的に把握できるのです。

また、職務経歴書を作成したり、転職エージェントの面談を受けたりするだけで、キャリアの棚卸しができます。

副業にチャレンジする

セカンドキャリアとして新たに挑戦したいことがある人は、現在勤めている会社の就業規則を確認した上で、副業にチャレンジしてみましょう。自分のしたいことは他人からどの程度ニーズがあることなのか、そして満足させることができるレベルなのかを知ることができます。

将来的にお金を稼げる業として成り立つのか、あくまでもライフワークとしてボランティアやプロボノにするのかの見極めができるでしょう。

会社以外のコミュニティに参加する

会社の同僚など、自分と似たような人ばかりの環境にいると、視野が限られたものになりがち。異業種交流会やセミナーなどのイベント、地域のボランティアや趣味のサークルなどに積極的に参加して、会社外の人たちと交流するようにしましょう。

さまざまな人たちの考えや経験を聞くことで、今の自分やこれからどうなっていきたいかを改めて考えられるはずです。

50代で自分を客観視することの大切さ

「現状は自分が思っているよりも恵まれているんだな」と実感する人もいれば、「もっとスキルアップしよう」と奮起する人もいるでしょう。どんな行動をとっても不正解ではありません。ただ何も行動することもなく、現状に不満や不安を抱いているよりは、ずっと前に進めることができるはずです。


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