2019
10/28

【50代からの印象管理】「成功体験マップ」で外見づくりの素である強み・特性を抽出する


元陸上自衛官で複業実践中のブランディングトレーナー大久保美帆です。
前回、「ミドルエイジ特有の見た目のお悩みを解決する清潔感」というお題で、「清潔感=自己管理ができている=仕事ができそうなイメージ」を相手に与えるには、特にマイナスイメージが強い「ミドル臭」対策が重要ですよ、という話をしました。

前回の記事はコチラ>>

今回は、自分の強みや特性にフォーカスし、それが相手に伝わる印象管理をするための準備をしていきます。

自分の強み・喜びを感じる仕事が何かを知る

転職や副業に向けて「印象管理」を行う前に、自分の強みや特性が相手にストレートに伝わるイメージづけをするために、「どんな印象を与えたいか」方向性を決める必要があります。

今、自分が持っていると自覚している強みの他に、もしかすると忘れてしまっているかもしれない過去の成果やスキルがあるかもしれません。
それを「成功体験マップ」によって引き出していきます。

「成功体験マップ」で振り返るのは次の表の6項目。この6項目を「新卒」「入社後2~3年」「昇進時」の3つの期間に区切ってそれぞれ振り返ります。
自分でマップを書き出すときは、A4のコピー用紙を横にして、1つの項目ごとに付箋紙に書き込んで貼っていってください。

*スマホで見る場合は、横にすると図が大きくなり見やすくなります。

成功体験マップブランク

 

「成功体験マップ」〜自衛官だった私の場合〜

私は新卒で大学病院に入職しましたが、それまでに3年間病院での臨床実習で経験を積んでいます。
そのため、就職した時点で看護の仕事経験がゼロではありません。

という理由で、ここでは敢えて「今まで知り得なかった柵のあちら側の世界=自衛隊」に入隊した年からの
ことを振り返っていきます。

 

まず入隊した年、民間人でいうところの「新卒で初めて就職した年」についてです。

成功体験マップ2

成功体験マップ3

 

こんな感じで1枚の付箋紙に1項目ずつ、①〜⑥まで順に書き進めてください。
このマップを書いていく上で大切なことは、「ポジティブな経験やその時に感じたポジティブな感情」にフォーカスすることです。

このマップを書く目的が、忘れてしまっているかもしれない「自分の強みや特性を思い出す」ことだからです。

 

入隊後2~3年目、ひとり立ちを始めた頃の振り返り

右も左もわからず、上司の顔色を伺いながらとにかく必死だった新卒時代から2〜3年ほどすると、社内の人間関係や業務にも徐々に慣れ、後輩も入社してくる頃。

自衛隊も同じで、毎年新人が入隊し、上官として指導的な役割を担うこともあります。

私の場合はこうでした。

成功体験マップ4

成功体験マップ5

 

ここでは、詳しい分析よりも「自分、こんなに頑張ったんだな!」ぐらいの自分で自分を褒める気持ちでマップを書き進めてましょう。

もしかすると失敗体験の方が記憶に残っているかもしれません。
繰り返しになりますが、ここでは「成功した経験やその時に感じたポジティブな感情」にフォーカスします。

 

成功体験MAPを書き終えたら

全て書き終えるまで、遠い記憶を自分のメモリから引き出すのはかなりの労力が必要だったと思います。
まずは書ききった自分を褒めてください。
そして、マップに貼り付けた付箋紙のひとつひとつを読み返してください。

これまでにどんな成果を残し、それがどんな理由で上手くいったのかを説明できれば、自分が何を成し遂げてきたのかを他者に伝えることができます。

何より、ポジティブなことで埋め尽くされたマップには、今後の転職活動にも役立つヒントがあるはずです。

次回は、ここで作成した「成功体験マップ」の中身を分析して、自分の力を発揮しやすい仕事のタイプを導き出していきます。

次回はこちら>>

 

大久保美帆

大久保美帆
ブランディングトレーナー(フリー)ウェブサイト

看護師、陸上自衛隊政府要人医療支援チームを経てフリーランスに。法人社員や病院スタッフ向け印象管理・接遇研修のプログラム構築と講演や人事のお悩み相談を行うかたわら、プロバレーボールチーム『ヴィクトリーナ姫路』でブランドマネジメントや選手の自己表現方法〜セカンドキャリアを見据えた研修を行っている。(お問い合わせ

大久保美帆さんの記事はこちら>>


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