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2019
09/08

50代の幸せになるお金の法則|老後の不安解消に役立つ、お金以外の備え方


これからのキャリアを考えている50代の方々にとって、老後資金のことは避けて通れない問題です。安心して暮らしていける家計の仕組みづくりを得意とするファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんに「50代の幸せになるお金の法則」と題して老後資金について教えてもらいます。

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50代の幸せになるお金の法則|老後資金が足りないかも?と思ったときに50歳からできること

 

以前、お医者さまと大学の教授というご夫婦が、「老後資金が不安です」といって相談にきたことがあります。当初、私は心の中で、「あのー、あなたたちが不安だったら、私を含めてみんなが不安だと思うんですけど…」とつぶやいていました。

ただ、お話を聞いてみると、不安な理由もよくわかりました。このご夫婦は、仕事で忙しいため、ご自宅でフルサポートの介護サービスをお母さんのために利用しており、その費用は月に50万円以上、年間600万円以上になっていました。仕事で忙しい子ども達には、自分たちの介護はまるで頼れないだろうから、母親のために使っている費用と同額を自分たち夫婦それぞれに用意しようと考えると、ふたりで1200万円が毎年飛んでいく計算になります。これが5年、10年と続くと想像したら、恐ろしいですね。それが老後不安の原因でした。

ここでお伝えしたいのは、「いくらあれば安心」という金額は、実はないということです。お金がある人はお金がある人なりの事情や理想とする暮らしがあるため、お金がない人と同様に不安を抱えています。

 

そこで覚えて欲しいのが、「自助・公助・共助」という言葉です。

自助は自分で備えること、公助は行政の社会福祉の助けを受けること、共助は仲間と助け合うことを意味します。できる限りの備えは自分でしておいた方がいいですが、行政でどんなサービスが受けられるのかを知っておくこと、いざという時に助け合える仲間を作っておくことで、ずいぶんと不安は軽減できます。

自助

まずは自助から。自分で備えるのは、お金だけではありません。心身の健康があれば長く働くこともできますし、大切な老後資金を医療費に使わなくて済みます。

公助

公助は、健康保険と介護保険の制度理解から始まります。市区町村の広報誌などに目を通し、地域包括支援センターにも足を運ぶと、地域で利用できるサービスがいろいろあることに気が付きます。

共助

共助は、家族、友人、隣近所のネットワークづくりです。いざという時に「ちょっと助けて」「ちょっとお願い」といえる仲間がいることは、老後の大きな支えになります。

 

朝、多摩川の土手をときどき散歩するのですが、土手では、ご夫婦や友人同士で散歩やラジオ体操にいそしむ人々を大勢目にします。早起きして身体を動かし、笑いあっている人々を見ると、生き方上手な人たちだなと感心します。

老後に向けた節約や資産運用とあわせて、ぜひ、そんなお金以外の準備もはじめていきたいですね。

 

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氏家祥美
ハートマネー代表

旅と料理と自由を愛するファイナンシャルプランナー。日々お金のことを考えなくても安心して暮らしていける家計の仕組みづくりを得意とする。共働き家計の貯める仕組みづくりのほか、大学でキャリア支援者向けにお金の講義を行うなど、転職、起業、退職時のマネーアドバイスにも精通している。
対面での家計見直し相談(東京都大田区)のほか、ZoomやSkypeを使ったオンライン相談も実施中。(https://www.heart-money.net/