2019
06/26

副業時代のパラレルキャリアの始め方|第一回フクギョウって何?


こんにちは!ナレッジワーカーズインスティテュート株式会社の塚本です。

前回は序章でした。

副業時代のパラレルキャリアの始め方|ドラッカーが提唱した「ナレッジワーカーとパラレルキャリア」

今回は、このコラムのテーマにもなっています、“フクギョウ”について、その内容をご紹介したいと思います。

フクギョウあれこれ

あえて、“フクギョウ”とカタカナで書きましたが、実は様々な働き方を指しており、人によっても若干意味するところが違います。ここではそんな“フクギョウ”をご紹介しながら言葉の定義を共有したいと考えています。

副業

まず副業です。主副の“副”ということで、本業とは違うサイドビジネスを表すイメージが強いですね。本業でお勤めされている方が、別のお仕事や投資などの副収入で得るというイメージです。ちなみに副業は英語で、”Side Hustle”(サイドハッスル)というそうです。英語にすると「本業のかたわらで頑張る」という感じがしますね。

伏業

伏業という言葉もあります。おおやけに認められておらず内密に行う業を指しているそうです。一見イメージが悪く取れますが、実は企業で多くのイノベーションはこの伏業から始まったケースもあります。社員が通常の勤務後、別に集まって会社には内緒で新しい商品等を開発するようなケースです。
こうした働き方を海外では“Under The Table”といいます。3M社の15%ルールや、Google社の20%ルールは有名です。

複業

続いて、複業です。複数の“複”ということで、様々な仕事を行っているイメージがあります。フクギョウを勧める方の多くはこの字を使うことが多いようですが、複数の仕事を持つ→パラレルキャリアというイメージを持ちやすいことと関係があります。パラレルキャリアは単なる“サイドハッスル”な小遣い稼ぎよりも、人生100年時代のキャリアを考えた時に必要となる考え方ということができ、より本質的なテーマというイメージがあります。

復業

また、復業という言葉もあります。往復の“復”です。これは一旦退職した会社に再び戻ることを指します。一部の大手企業はこの“復業”をきちんと制度として所謂“出戻り社員”を受け入れています。新規や中途の採用と異なり、自社の文脈や文化をよく知っている、社内ネットワークがある、仕事の進め方も分かっているのでOJTが最低限でよい、等のメリットがあります。
一旦退職して外の風を浴びてきた人が、再び新しい風を吹き込んでくれる可能性があるということで、こちらも徐々に増えています。

福業

最後は福業です。若干文字遊びのようにも思えますが、これはソーシャルビジネスなんかが該当すると思っています。働くとは元来、「傍(周りの人達)を楽にすること」とも言われ、三方良し等古来より人が幸せになるためにビジネスは存在したわけです。ビジネスの力で社会課題を解決し人々が幸せになる、そうしたビジネスを行うことを福業と定義づけしたいと思います。

いろいろなフクギョウがありますが、次回はなぜ今フクギョウが脚光を浴びているのか?特に、副業、複業あたりを見ていきましょう!

 

塚本恭之氏

塚本恭之
ナレッジワーカーズインスティテュート株式会社代表取締役/一般社団法人企業間フューチャーセンター代表理事

電子機器メーカー時代より複業でプロボノ団体の理事を務める。2014年10月に越境学習型研修事業を行うナレッジワーカーズインスティテュート株式会社を設立。
越境プロデューサー、中小企業診断士

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