2019
08/05

本業にメリット!副業(複業)だからこそ生まれる「シナジー効果」


全員が副業(複業)で参画しているスタートアップ企業があると聞いたら驚きませんか?オーダーネイルサービスを中心に展開している「uni’que(ユニック)」は2017年に全員が複業で起業。友人の投資家や起業家たちに絶対失敗すると反対されましたが、東洋経済の「すごいベンチャー100」にも選ばれた今注目の企業です。今回は取締役CEO若宮和男氏が実感している副業のメリットをご紹介します。

キャリア50-88

 

若宮氏が実感している副業の最大のメリットは、それぞれの仕事の間で起こる「シナジー、相乗効果」。メンバーの他業におけるつながりを事業に活かせると言います。

仕事の面だけでなく、個人としての「仕事」と「プライベート」についても別のものと捉えず一緒に行うことで、そこにもシナジーが生まれます。若宮氏はこれを「境界を溶かす」と表現しています。

「境界を溶かす」ことで、シナジーが生み出されたという実例にはどのようなものがあったのでしょう。

ある日、自社サービスのユーザー会に、やむを得ず自分の子供を連れて行くことになってしまったことそうです。すると、思いがけずにアットホームな雰囲気を作り出すことができ、親密度が増してイベントは大成功。

時間がないと断りがちだった他社のアドバイザーなどの依頼も、自社の事業や他の仕事に役立つのではないかと積極的に受けるようにしました。取引実績の少ないスタートアップ企業ながら、人脈ができ大企業とのコラボが実現したそうです。

更に、「境界を溶かす」ことで効率化も進み、短期間で多くの成果を出すことができるようになりました。タレント社員として参画しているランサーズでは、全国各地で企業コミュニティの立ち上げを行いながら自社事業のコミュニティ作りも行い、交通費などの経費削減にもつながったとのこと。

趣味のアート鑑賞をイノベーションに活かす「アート思考」という事業も実施。複業で多くの経験をすることでさまざまな仕事に共通するポイントが見出せるようになり、結果、最少の手数で最大の効果を出せ時間対効果が良くなっていると言います。

副業人材を受け入れることで、優秀な人材が集まりやすいというのも大きなメリット。副業なら収入や安定性を別の仕事で確保しながら参画できます。転職よりリスクが低いため気軽にジョインできるので、早く強いチームを作ることが可能です。

以上、副業・複業がもたらすシナジー効果について見てきました。複数の場でスキルを活用し、同類の仕事を一緒に行い効率化が可能になるということもわかりました。

時にはプライベートも融合するなど、境界を取り払うことで副業の効果は大きく高まるという事例も新鮮に映りますが、会社の業績アップや個人のスキルアップにつながりそうですよね。「社員全員副業(複業)」の成功例が今後増えていくことに期待しましょう。


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