若年層の間でブームとなり、絶大…
50代からが断然面白い!|人生100歳時代と聞くと、正直気が重くなる人への処方箋【Vol.1】
“100歳時代”という言葉が、世間的に随分と一般化してきた。
日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.26歳 <参照:平成29年簡易生命表 厚生労働省>。100歳以上の人口も48年連続で増加して、いまやおよそ7万人。100歳生きることが普通になるかどうかは別としても、令和元年に50歳代になっている人は、少なくとも90歳までは人生が続くという前提で、色々と物事考えた方が良さそうだ。
60歳を過ぎても楽しく生きられるか
この先の40年(50年?)の人生。一体何をどう考えたらよいのか、正直悩んでしまう。巷には、「セカンドライフ〇〇」とか「活き活き××」とか「賢く生き抜く△△」だといった情報が溢れている。「お金のこと、健康のこと、家族のこと。何より、自分のやりたいこと…。
「将来を予測して今から準備をしておきましょう!」との助言は理解できるのだが、一歩踏み出すには躊躇がある。誰かにすっきりと道筋を示してもらえればありがたいのだが、腹落ちできるアドバイスは見当たらない。結局、「まぁ何とかなるだろう」と先のことを考えるのを止めてしまう。将来のことで、心配や不安になるくらいなら、そんな話題はしない方が、それこそよほど健康に良い。これは真理(心理?)だ。
自分は53歳の時に、30年勤めていた企業を“早期退職”して起業した。
「凄い決断をしましたね」と言われて単純に嬉しくもあったし、半ば呆れられているのかもしれないと不安にもなった。何せ、勝算があったわけでも強い信念を持っていたわけでもない。それこそ「このままでいるよりは、60歳過ぎて楽しく生きられるのではないか」と漠とした想いが募っただけの決断だ。
下は楽しくお気軽にチャレンジ(ジャンプ)するイメージ図
自分自身のための処方箋
そんな程度のところからスタートして5年が経ったが、どうやら60歳過ぎても結構楽しく生きられそうと、本気で思えるところまではたどり着けた。結局のところ、楽しくなるかどうかは本人次第。人生の「処方箋」は自分で描いて、自分で服用してみるしかない。
万能の「処方箋」を期待して読み始めた皆さんは、ここでガクッとしてしまうかもしれないが、どうか心配しないで欲しい。「もっとこうすれば良かった、あんなことも知っていたら助かった」といった私の“痛い実話”や、今まさにうんうんと唸っていることをネタに、万能ではなく自分自身のための「処方箋」の描き方を、「あぁ、こんなことは私ならやらないな」とか笑い飛ばしているうちに、探っていただけたらと思う。
予測より期待
2017年に野村総研とオックスフォード大学が、「2030年には日本の労働人口の約49%が、技術的には人工知能等で代替可能になる」との予測を発表して話題となった。13年後には日本人労働者の半分が職を奪われるかもしれないという衝撃!これは慌てる。
でも、世界有数のシンクタンクですら将来の予測は難しい。今当たり前となっているスマホもYou tuberも13年前にはこの世に存在もしていなかったし、その登場を確実に予測していた人もいなかった。そう、40年先の世の中を“正しく予測”して、今から準備しようとするのは土台無理がある。自分にとって真実味が薄いのだ。
一方で、先のことを考えて楽しくなった経験はないだろうか? 「この仕事が一段落したら、温泉でゆっくり寛ぐか」「ボーナスが意外に多そうだから何に使おうかなぁ」…卑近な例しか思い浮かばず申し訳ないのだが、要はこういったことである。
将来は、予測すると大概ネガティブなリスク(≒こうなったらまずい)の方が浮かんでくる。一方で、ああなったらいいなぁと「期待」をベースに描く将来像は、予測とは異なり、当然ポジティブだ。
ということで、まずは下記のマトリックス図を、自分なりに埋めてみていただけないだろうか? 私も起業を考え始めた頃にやってみたのだが…結果は次回に共有ということで。
【問い】人生100歳時代。あなたの将来(10年以上後)を考えて下記の表を埋めてみてください。
(例:減ってBadなもの お金, 増えてGoodなもの 時間 等々)
臼井 清
合同会社志事創業社(しごとそうぎょうしゃ)代表
1984年より情報機器メーカーで、マーケティングを中心に国内外で経験を積む。2014年、ビジネス創出やキャリア開発に向けた“学び”をプロデュースする「志事創業社」を設立。「幾つになっても進行形!」(Age100.ing)をキーワードに、様々な「チャレンジ」を応援中。最近では“アートシンキング”のプログラム開発等、活躍の巾を広げている。
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