2019
07/17

認定創業スクールって何?怪しい起業塾やセミナーとは違うの?


「認定創業スクール」というのを聞いたことがあるでしょうか。「起業セミナー」や「起業スクール」という言葉は、起業や独立を目指している方はインターネット上でよく見かけたり耳にしたりするかと思います。数十万円と高額な情報商材にもかかわらず内容が薄い、オンラインサロンに入ったけれど効果がなかったなど、ユーザーからの評価が低いものも見受けられます。

一般的に「創業スクール」は、創業に必要な知識やノウハウの獲得、あるいはビジネスプラン作成の支援のための講座やセミナー全般を指す言葉です。その中でも、一定の基準を満たし経済産業省中小企業庁の認定を受けたものだけが「認定創業スクール」を名乗ることができます。ウェブサイトや資料などに下のロゴマークが使われています。

経済産業省認定創業スクールのロゴマーク

 

住んでる地域、学びたい内容に合わせて活用

認定創業スクールの場所や開講している講座の種類などは、Web上で調べることができます。主催しているのは主に全国各地の商工会議所や金融機関などです。

受講料は5000円~2万円ほどが多く、中には無料というものもあります。特に商工会議所主催のものは受講料が安価です。

地方にある認定創業スクールは、その地域にフォーカスした内容になっている場合もあり、行政職員から地元特有の制度の説明を受けられることもあります。

地域型産業に特化した内容になっていることが多いので、IターンやUターンを考えている方にはありがたい情報源です。経営、財務や会計、販路開拓やマーケティングなど創業に必須の基礎知識が学べる講座もあるので、住んでいる地域や自身のニーズに合ったものを選びましょう。

グループでワークショップ

ビジネスプランコンテストで事業拡大のチャンスも

全国各地で開催されるビジネスプランのコンテストのうち、基準を満たしたものは創業スクールとの連携コンテストにも参加できます。連携コンテストで高い評価を得れば、全国創業スクール選手権に応募する権利を獲得し、事業拡大のチャンスもあります。

連携コンテストは主に県や市などの行政や金融機関、公益財団法人などが主催していて、Web上からいつどこで開催されているかも知ることができるので、気になる方は詳細を確認してみてください。

連携コンテスト一覧はこちら>>

ビジネスプランの作成は創業においての第一歩です。具体的には、

  • テーマは何か、どのようなビジネスをやるのか
  • 収益性、いくら儲かるのか
  • そのビジネスが必要とされる背景は何か
  • 競業者への優位性はあるのか
  • 将来性はあるのか
  • 実現性はあるのか

このような点を明確にする必要があります。ビジネスプランが完成してから資金や販路の問題を解決し、創業手続きに移るわけです。

ビジネスプランは創業の根幹となる大切なものです。「自分だけでプランを作成するのは不安」、「創業に関する本を読んでもよくわからない」、「どこの誰だかわからない起業コンサルタントでは不安」という方は、認定創業スクールをお勧めします。


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