「雇用類似の働き方」という言葉…
副業を考えたい方必見!~人手不足業界から今後を考える(2:介護福祉業界)~
副業を考えたい方必見!~人手不足業界から今後を考える~(序)にて、人手不足が深刻な業界についてご紹介しました。続いて、業界別の特徴や課題を見てみましょう。
1回目は、運輸・倉庫業界。2回目の今回は、慢性的な人手不足に悩まされている「介護福祉業界」の現状と副業の可能性ついて考えてみます。
大変な仕事というイメージ
介護福祉業界の仕事というと3K「きつい、汚い、危険」という印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんね。介護職は身体の不自由な高齢者や障がい者の方の生活を支援するお仕事。食事や入浴の介助、排泄や移動のサポートなど要介護者の日常の暮らしの援助が中心となります。
人の暮らしを支えるという面から、労働時間が不規則になりがち。要介護者の身体を支える必要もあり、「重労働」というイメージもあるようですが、近年では介護ロボットなど技術の発達もすすんでいます。
給与の安さを加えて4Kなどという言う人もいますが、介護の仕事の一番の魅力は、なんといっても人の役に立っているという実感を得られることです。介護に関する資格も多くあり、スキルや経験を身に付けることで、自分に合った職場を選びやすくすることもできます。
さらなるニーズの高まり
日本では社会の高齢化がますます進んでおり、75歳以上の高齢者の人口は今後も増えていきます。高齢者の増加に伴って介護福祉関係の仕事のニーズが増すことは確実。介護福祉業界は、成長産業であるともいえるのです。介護サービスの需要の増加を受け、政府も介護従事者の処遇改善、外国人登用、介護ロボット導入などによる介護労働の緩和を検討しています。さまざまな対策がすすんでいるので、今後は少しずつ働きやすい業種になっていくと考えられます。
資格取得でステップアップ
介護福祉業界は、無資格・未経験での求人募集を多く行っている業種の一つでもあります。ミドル世代で新しい業界に飛び込んでみようと思う人にはおススメの業種であると言えるでしょう。また働きながら資格の取得をすることも可能なため、介護福祉業界でステップアップをしていくこともできます。
介護福祉業界は未経験からのステップアップができるのが大きなメリット。介護福祉士、社会福祉士、ケアマネジャー、ホームヘルパー等の資格は、初心者でも実務経験を積みながら取得することができます。慢性的な人不足に悩む介護業界では、資格を持っていれば職探しに困ることはほぼ無いと言えるでしょう。
介護福祉業界の仕事は大変なイメージがありますが、さまざまな働き方ができ、高齢者や障がい者の方と接することで「やりがい」につながりやすい仕事です。いつも人手不足に悩まされている介護福祉業界こそ、副業で働く人を積極的に受け入れていくべき業種なのかもしれません。
人と関わる介護の仕事は、コミュニケーション能力に長けたミドル世代におすすめ。副業や兼業のひとつの選択肢として介護福祉業界を検討されてみてはいかがでしょうか。