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学び直しにもステップアップにも最適! 50代が大学院で学ぶ意味と活用法
大学院は決して若者だけが学ぶ場所ではありません。社会人入試も実施されており、社会人でも学びやすい環境が整っています。学び直しという意味でも大学院は最適なのです。では50代が大学院に入る意味とは何でしょうか。ここではその活用法も含めて説明します。
50代が大学院で学ぶ意義
大学卒業後の大学院は修士課程になります。そのため2年で修了するのが一般的です。ただ修士課程が終わった後に博士課程で学ぶ社会人の人もいます。大学院で学ぶ意義としては、最先端の研究に触れられることです。どのような研究が社会で今流行っているのか、そうした知見を得られます。
また同じ分野の研究者や学生と話をすることで、自分の考えが深まります。独学でやっているとどうしても考え方が狭くなるでしょう。その点大学院で学び、仲間と議論することで、自分の思考が広がっていくのを実感できるはずです。
大学院に行くためには仕事をやめないとダメ?
大学院で勉強したいと思った時に、仕事を辞めて通わないといけないのかと思うかもしれません。たしかに社会に出る前、大学には日中通っていましたよね。しかし大学院は社会人入試を設けて、仕事を続けながら学ぶ機会を提供しています。
大学院によっては夜間のみ開講している夜間大学院もあります。また昼も開講していますが、夜間と土曜日でも受講可能という大学院もあるのです。従来あった通信制の大学院だけでなく、最近ではインターネットのみで受講できる大学院もあり、働きながら学位を取りやすくなっています。
大学院では科目等履修生や聴講生という制度もあります。学位は取れませんが、大学院の単位を取得できるわけです。興味のある授業だけ聞いてみたいという方には最適な制度です。
もちろん従来のように、若い学生と一緒に日中大学院に通う方法もあります。その場合、1年で修了できるところもありますので、まずは自分がどのような形で大学院に通いたいのか考えてから、大学院を選びましょう。
大学院入試はどんな準備が必要?
大学院に通うと決めたら、大学院に入る準備をしなければなりません。大学院は大学のように4月入学だけがメインではありません。大学によっては秋入学も行っています。春入学は4月、秋入学は9月が一般的ですが、入試開始時期は大学によって違います。そのため自分が受ける大学の入試日を必ず確認してから準備をはじめるようにしましょう。
大学院入試では、一般的に研究計画書と面接、英語、専門科目の試験があるのが一般的です。研究計画書はかなり重要です。なぜその研究分野を行うのか、その研究を行うために志望した大学院を選んだ理由も書かなければなりません。この内容にもとづいて面接でも質問されるので注意しましょう。
試験としては英語と専門科目に関する小論文を実施しているところが多いです。英語は大学院によってさまざまなので、必ず過去問を確認しておきましょう。専門科目はそれぞれの分野の試験になります。こちらも過去問を見ておけば大体どのような主題があるかわかるので確認しておきましょう。
大学と違っていろいろな大学院の入試問題を解くというのはあまり意味がありません。まず自分が志望する大学院でどんな問題が出るのか確認します。その後で、その分野の知識を深める勉強をしていったほうが、合格する可能性が高まるでしょう。
語学の部分でも専門分野が英語で出る可能性が高いので、専門分野について英語で勉強しておくと入試に役立つはずです。
大学院入学後の活用法
大学院に入学したら、大学院を上手に使う必要があります。文系であれば図書館が活用できるのは、非常に魅力的です。英語文献も豊富にありますから、関連する分野の本は借りて読むようにしましょう。
また大学院の場合、指導教授との距離も近くなります。積極的に質問するなどして、自分の指導教授をうまく活用するようにしましょう。同じ費用を払っているのであれば、そのほうがお得ですよ。
研究に年齢は関係ない!
大学院に通ってみるとわかりますが、さまざまな年齢の人が研究をしています。研究をするのに年齢は関係ありません。興味があることで研究してみたいことがあれば、50代であってもチャレンジして間違いではありません。
社会人入試も増えており、仕事をしながら学ぶことも可能です。学び直しをしたかったり、さらに知識を深めてステップアップしたいという前向きな50代の方は、ぜひ大学院で学んでみてください。
福井俊保
大学院で研究するかたわら、中学受験の指導を始める。指導歴は約20年。
現在はプログラミング教室スモールトレインで代表として、プログラミングの指導と中学受験の指導をしている。著書に『AI時代に幸せになる子のすごいプログラミング教育』(自由国民社)がある。