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評価を上げたい管理職必見! 50代が「プレイングマネージャー」を目指すべき理由
50代にもなると、管理職として部署をまとめる立場になる方が増えてきます。管理職に必要な資質はいろいろありますが、「プレイングマネージャー」としての役割を担うこともそのひとつでしょう。
そこで本記事では、管理職の方やこれから管理職を目指す方が知っておきたいプレイングマネージャーについてまとめました。プレイングマネージャーとは一体何なのか、そしてどのような資質が求められるのかを紹介していきます。
プレイングマネージャーとは
プレイングマネージャーとは、「プレイヤー」と「マネージャー」2つの役割を果たす立場のこと。管理職でありながら、実務もこなす人材を指すことが一般的です。
管理職といえば部下の指導や育成などのマネージメント業務が主ですが、最近では現場の業務に長けたプレイヤーとしての能力も求められつつあります。例えば飲食店やコンビニでは、接客業務をこなしながら従業員の指導も行う店長が分かりやすいかもしれません。
業務量が多く難易度の高いポジションではありますが、現場側と管理側どちらの視点も持っていることから企業から重宝される存在だと言えます。
プレイングマネージャーが求められ始めた理由
プレイングマネージャーの立場が必要とされ始めた理由は諸説ありますが、バブル期以降の景気後退が大きく関係あるとされています。バブルの崩壊で、多くの企業が経営悪化。もともと管理職は部下の指導や育成を行うだけで良かったですが、少ない人員で高い成果を上げるために、管理職も現場で実務をこなさなければいけなくなりました。また、管理職であっても自分がプレイヤーに向いている場合は、現場業務も選べるよう働き方が多様化しつつあるというのもひとつの理由です。
プレイングマネージャーに求められる資質
それでは実際に、プレイングマネージャーになるためにはどのような資質が必要なのでしょうか。管理職として会社で評価されたい方は、こちらで紹介する3つの資質をぜひ参考にしてみてください。
チームビルディング能力
プレイングマネージャーに求められる資質のひとつに、チームビルディング能力が挙げられます。組織で目標を達成させるためには、個人のスキルを最大限発揮するだけでなく、チーム全体での結束力が大切。部下へ業務の方向性を分かりやすく指し示したり、それぞれの部下の価値観や適性を見て業務を割り振ったりなど、チームのメンバーが意欲的に仕事に取り組めるような環境を構築することが求められます。また、部下へ適切な量の仕事を割り振ることで自らが膨大な業務を抱えないようにし、部下の成長機会に繋げることも可能です。
実務経験と高いスキル
プレイングマネージャーは、マネージャーとしての立場を維持しながらプレイヤーとしても動くことから、部下を引っ張ることができるだけの実務経験と高いスキルが必要です。部下を管理する立場にあるにも関わらず、自分のスキルが低ければ人を動かすことはできません。業界や商品に関する豊富な知識を身につけることはもちろん、部下の業務範囲についてもしっかりと把握しておきましょう。
バランス感覚
マネージングに力を入れすぎて実務が疎かになったり、プレイヤーに徹しすぎて部下への教育が行き届かなかったりなど、どちらかの立場に寄りすぎないバランス感覚も重要です。そのためには、日頃からスケジュールを管理し物事の優先順位を考えることがポイント。特に「自分の業務に集中しすぎて、部下の行動を把握できていなかった」とならないように、自分の請け負っている業務の所要時間を把握して計画的に仕事を片付ける必要があります。
なぜプレイングマネージャーを目指す必要があるのか
通常の管理職と比べて多くの資質が求められるプレイングマネージャーですが、それでも目指すべき理由として次長や部長など中間管理職の上のポストが不足していることが挙げられます。多くの社員が次長・課長の座を狙うなか、ただ部下を“管理”するだけの課長でいては優秀な部下に出世を抜かされる可能性も。管理だけでなく、部下やスタッフの模範となり現場を仕切ることで評価を得なければ、降格や最悪のケースではリストラのリスクが高まってしまうのです。
プレイングマネージャーは「キャパオーバー」に注意して対策を
プレイングマネージャーは実務と管理の両方の業務に携わることから、業務量が増えすぎてキャパオーバーになりやすいことが注意点として挙げられます。また、予期せぬ仕事が急に入ってくる可能性も高く、日頃からスケジュールを詰めすぎず余白を持っておくことも重要です。
そのほか、部下に任せたほうが良い仕事は積極的に任せたり、仕事量が多すぎる場合は上司に早めに伝えたりなど対策を取ることも大切。管理職の方や管理職を目指している方は、プレイングマネージャーという立ち位置を意識しながらぜひスキルを磨いてみてください。