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50代の転職で注目のストレングスファインダーって? たった1時間で強みを診断
日々の業務に追われる50代のなかには、自分自身の内面について振り返る機会がない方も多いのではないでしょうか。これから転職活動を始めるのであれば、活動を本格化させる前にまず自分の適性や価値観を整理しておくのがおすすめです。
そこで、転職活動の自己分析に役立つツールとしてあまたあるなかから今回は「ストレングスファインダー」をご紹介します。能力を最大限発揮できる職場へ転職するためにも、ストレングスファインダーで強みや才能を発見しましょう。
安価で人気の「ストレングスファインダー」とは?
とは、自身の資質や才能を診断するテストのこと。アメリカのギャラップ社が開発し、現在までに世界で2,500万人以上が利用しました(2021年7月時点)。例えば、定番の「7つの習慣」や「エニアグラム」のように研修スタイルだったり難解だったりする大掛かりなものと違い、公式サイトではたった1時間のオンライン診断を2,340円または5,850円で受けられます。
テストでは価値観や感性、行動パターンに関する177の質問が出され、回答者は「ぴったり当てはまる」や「どちらともいえない」など直感で自分に当てはまるものを選ぶだけ。約30~60分で回答でき、それをもとにどのような資質や才能があるのか診断されます。
ストレングスファインダーが診断する「34の資質」
ストレングスファインダーを受けることで、34種類ある資質のうち自身を特徴づける上位5つの資質を知れます。ほかのテストとの違いは、その人の持つ「強み」を炙り出し、自己肯定感を高めることを目的としている点です。
上位5つの資質を知る場合の料金は2,340円で、34の資質すべての順位を知りたい場合は5,850円を支払う必要があります。どちらのプランを選ぶかは好みにもよりますが、転職活動に向けて自分の強みを知ることを目的とするのであれば、上位5つだけでも問題ないでしょう。
また、なかには無料を装った他社のおとり広告もあるため、テストを受ける際は事前確認を怠らないよう注意してください。オンラインで気軽に診断できるので、公式サイトを経由するのが安心です。
34の資質はそれぞれ思考力・人間関係力・実行力・思考力の4領域に分かれています。詳しく見ていきましょう。
思考力
下記の思考力に関する資質があると診断された人材は、情報や状況を適切に判断し今後を見通す力がある可能性が高いです。
・分析思考
・原点思考
・未来志向
・着想
・収集心
・内省
・学習欲
・戦略性
人間関係力
人間関係力の資質は、人と強固な関係を構築する際に役立ちます。この資質を備えた人材は、チームをまとめる力があると言えるでしょう。
・適応性
・運命思考
・成長促進
・共感性
・調和性
・包含
・個別化
・ポジティブ
・親密性
影響力
影響力の資質がある人材は、自らの意見を明確に表明し周囲に耳を傾けさせられます。
・活発性
・指令性
・コミュニケーション
・競争性
・最上志向
・自己確信
・自我
・社交性
実行力
実行力とはその名前の通り、目標達成に向けて努力し実行できること。この資質がある人材は、アイデアを形にすることに長けている可能性も。
・達成欲
・アレンジ
・信念
・公平性
・慎重さ
・規律性
・目標志向
・責任感
・回復志向
50代の転職にこそストレングスファインダーはおすすめ
若手の頃と比べて50代のベテランになると、営業成績などの数字で周囲から評価されることが増える一方、適性など数字では見えない部分を振り返る機会が減ります。慣れた職場で働き続けるのであれば良いですが、これから自分の能力を活かせる職場に転職したいのであれば、数字だけでは測れない内面に目を向けることも必要です。
転職の自己分析ツールには無料サービスもありますが、それでも有料のストレングスファインダーがおすすめの理由には信頼度の高さがあります。数十年にのぼる研究期間と世界中で利用される確かな実績は、転職のような重要な場面で使うツールに相応しいと言えるでしょう。
転職でストレングスファインダーの結果を活用する3つの方法
ストレングスファインダーの結果を受け、どのように転職活動へ活かすべきなのか。こちらでは具体的な活用方法を、適職探し・書類審査・面接の3つの場面に分けて解説します。
適職探し
ストレングスファインダーは適職診断ではないため、何の仕事が向いているのか言い当てることはできません。ですがストレングスファインダーの結果をもとに、自分の資質がどの業界や職種に向いているのか参考にすることは可能です。
例えば分析思考の資質がある方は、マーケティングなどの分析力が求められる仕事が向いていることも。また社交性の資質がある方は、接客の職種に応募するのも一つの選択肢です。企業が求める人材と資質がマッチすれば、転職成功の確率を上げられます。
書類審査(履歴書・職務経歴書)
履歴書・職務経歴書に記載する強みが分からない方は、ストレングスファインダーの資質トップ5に目を向けてみてください。例えば協調性の資質があるのであれば、チームワークを強固にした経験など協調性に関する実績を記載するのも良いでしょう。
また「強みは理解しているけど、上手く言葉にできない」という方は、資質に言い換えるのもひとつのコツ。例えば営業で成果を出した方であれば、その強みを「達成欲がある」や「コミュニケーション力に自信がある」などストレングスファインダーの資質で説明できます。
さらに書類記載時に「ストレングスファインダーを受けた結果、自己の強みを確信しています」などの文言を付け加えることで、より根拠を持って自分の強みをアピールすることが可能です。
面接
書類審査だけでなく、面接の際にもよく聞かれるのが志望動機です。その業界や企業について研究するのは当たり前ですが、さらに資質と結びついた志望動機が話せるとより説得力が増します。
例えば「御社で商品開発がしたいです」とただ伝えるのではなく、「御社の商品開発では私の〇〇(資質)が活かせます」とアピールしたほうが効果的です。企業が自分を採用するメリットを明確に伝えられるため、ぜひ意識してみてください。
また面接官へ「ストレングスファインダーを事前に受け、自身の資質を転職後に活かせる自信がある」という旨を伝えることで、その企業と本気で向き合っていることをアピールできます。
50代の転職ではまず自分を深く知ることが大切
仕事の要領が掴めるようになり、数字で評価されることにも慣れた50代だからこそ、改めてストレングスファインダーで自己分析することが大切です。
「今の仕事に不満はないけど、何だか物足りない」や「今の仕事が向いている気がしない」という場合は、自身の資質と現職がマッチしていないのかもしれません。
転職先で高いパフォーマンスを発揮し、50代から充実した社会人生活を送るためにも、まずは適性テストのひとつとして今流行りのストレングスファインダーで自分を深く知るところから始めてみてはいかがでしょうか。