2021
03/08

「仕事が暇」だなんて、大丈夫?社内失業しないためには


テレワークが普及し始めてから、「仕事が暇になった」という声がちらほら聞こえるようになりました。

今まで忙しく働いていた方にとって、仕事に余裕が生まれるのは良いことかもしれません。

ですが、実は知らず知らずのうちに、社内に自分の仕事がない「社内失業」と隣り合わせになっている可能性も…。

この記事では、正社員や派遣、パートタイムなど立場を問わず、ミドルシニアやシニアにとって他人事ではない社内失業についてお伝えします。

社内失業者の最多属性は「50代」、その理由は?

2020年度に実施されたエン・ジャパン株式会社による『300社に聞く「社内失業」実態調査 ―『人事のミカタ』アンケート―』では、社内失業者の属性は50代が最多という結果が公表されました。
参照:https://corp.en-japan.com/newsrelease/2020/22874.html

50代のベテラン社員がなぜ?」と感じるかもしれませんが、ベテラン社員だからこそ、“社会で求められるスキルの変化と環境への適応力” が問題になることがあるのです。

社会で求められるスキルの変化と環境への適応力

テレワークの普及に伴い、昔と今では社会で求められるスキルが変わりつつあります。

対面の会議がオンラインになり、メールやFAXはチャットツールで済むように。

今までパソコンで手打ちだった書類や、人の手で数えていた在庫は、システムに入力すればすぐに処理できるようになりました。

業務が効率化され仕事が楽になる一方、この急速なデジタル化の波についていけず、能力を発揮できないシニア層も少なくありません。

「仕事が暇」な場合は早めに現状を打開したほうがよい

なかには、「仕事が暇なくらい別にいいじゃないか」と感じる方もいるかもしれません。

確かに日本企業には終身雇用の名残があり、社員のリストラが難しいことは事実です。

ですが、新型コロナウイルスの影響なども関係し、しばらく先行き不透明な状態が続くこともまた事実だと言えます。

そのため「自分は今の会社に求められている」「いつでもほかの会社に転職できる」と自信を持てるよう、仕事にまだ余力がある方は社内でスキルを磨き続けることが大切です。

社内失業しないために今できること

「社内失業しないための方法」と聞くとネガティブな印象を受けますが、「社内で求められる人材になる方法」と言い換えることも可能です。

社内で求められ、最後まで活躍してから定年退職する経験は、セカンドライフを有意義に過ごす原動力になります。

ここからは、シニア人材が定年退職までにできることを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

知識と経験を共有する

社会人経験が長いシニア人材は、若手社員より業界の知識と経験が豊富です。

多くの会社はシニアの持つ豊富な知識と経験を求めているので、その強みをほかの社員へ積極的に共有しましょう。

また、取引先との関係が強固だったり、社内の人間関係に精通していたりなど、勤続年数が長いシニアならではの強みもあります。

人脈がある社員は会社から重宝されやすいので、人間関係の構築にはより一層力を入れるのがおすすめです。

新しいスキルの習得に積極的になる

また、新しいスキルの習得に対して積極的になることも重要です。

ITスキルや語学力など社会で求められるスキルは多々ありますが、これらのスキルをスペシャリストになるまで磨く必要はありません。

最低でも基礎知識だけは身につけて、「自分は新しい業務を覚える気がある」ということをアピールするだけでも周囲からの評価は変わります。

また、社内の研修に自主的に参加したり、勉強会を開いたりするのもよいでしょう。

定年退職を迎えるまでにできることはたくさんあるので、納得のいく社会人生活を送るためにも、こちらで紹介したことをぜひ意識してみてください。

 

【執筆者】佐藤 ひより

日系企業のメーカーで海外営業職として働く傍ら、フリーランスのライターとして活動を開始し2018年に独立。現在は、キャリア・ライフスタイル・英語学習などのジャンルを中心に執筆している。


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