“100歳時代”という言葉が、…
50代からが断然面白い!|人生100歳時代と聞くと、正直気が重くなる人への処方箋【Vol.2】
「50代からが断然面白い!」と前回始まった臼井氏のコラム2回目。今回も肩の力を抜いてリラックスした気分で読んでほしいのでこんな画像とともにお届けします。
人生100歳時代と聞いて、心躍る人はなかなかに少ないのでは。
ということで、ここはそんなあなたのために、進行形のシニアライフ(この言葉もちょっとそそらないですが)から見えてきた、あんなことこんなことを、今回もご紹介していきたいなと。
前回の宿題…「予測より期待」。
「おいおい、いきなり宿題かよ?」 いえいえ、たった今からでもお答えできる内容なのでご心配なく。
前回の内容が気になる方はこちらから
人生100歳時代というのは、全世界的にも“人間が初めて経験する時代”なので、前例がない。ので、ここは色々と想像してみたい。
ということで、まずは下記のマトリックス図を、自分なりに埋めてみていただきたいわけである。
【問い】
人生100歳時代。あなたの将来(10年以上後)を考えて下記の表を埋めてみてください。
どうだろうか? 何かしら書いて(想像して)いただけたろうか?
自分の人生、特に「定年後」を散々に悩んでいた頃の私(当時52歳頃)が、最初に書いたものはこんな感じ。(注:シンプルにまとめ直してはあります)
“まずお金。給料は役職定年後からはがくんと減るし、再就職もままならないだろうから、間違いなく減りそうでBad”
“健康もそろそろメタボも気になるし、老化もあいまって色々と病気しそうな気がするので、増えてBad”
“周りから期待されることが減って、まぁその分プレッシャーもなくなるからこれはGoodかな”
“時間は増えるでしょう。これは一応Goodな気もするが(増えてGoodなところに何もないとさすがに寂しいし)、ひょっとして暇を持て余して本当はBadかも…
皆さんはどうだっただろう?
これが実は「予測」に基づく将来像だ。
この問いには、実はひっかけがあって、縦軸に「増えそう」「減りそう」と項目が書いてあるのだが、「〇〇そう」と書いてあるので、大概の方は「予測」してしまうことになる。ところが、一度ワークショップでこんな質問している方に出会って目から鱗が落ちた。
「これは予測を書くのでしょうか? それとも期待を書くのでしょうか?」
この方の頭の中には、縦軸にもう一つの選択肢があったようだ。そう「増やしたい」「減らしたい」という「〇〇したい」という「期待」という軸。
そこで単純に最初のものを自分で書き直し(考え直し)をしてみることにした。
“長く働いてお金増やすのもいいかな”
“今から心身に気を配っていけば、病気もそれほどしないかも。何より医療もさらに進歩するからそんなに心配しなくてよいな”
“新しいコミュニティなんかで期待されちゃって、今より活躍しているのもいいなぁ”
“時間は暇というより余裕的なもので、自分のペースでスケジュール組めるかも”
「予測」ではなく、「期待」から将来を描くと、こんなに見えてくるものが異なるのだという実感を得た瞬間だった。もう一つ気づいたことがあった。それは「予測」が受け身で将来を考える姿勢であり、「期待」は将来に自ら積極的に関わっていく姿勢という違いがあるということ。皆さんもぜひ、「期待」を起点に将来像を書いてみて(描き直して)欲しい。
…で、私はこの体験を経て、「起業」するという妄想に近い将来像を考え始めたのだが、いざ具体的にしようと思うと、逆に色々と悩みが増えてきたのである。「やれない壁」に気づいてしまったというか…。
次回は「プレシニア、シニアのチャレンジを阻む三つ(あるいはそれ以上)の壁」の話をしたいなと(笑)
臼井 清
合同会社志事創業社(しごとそうぎょうしゃ)代表
1984年より情報機器メーカーで、マーケティングを中心に国内外で経験を積む。2014年、ビジネス創出やキャリア開発に向けた“学び”をプロデュースする「志事創業社」を設立。「幾つになっても進行形!」(Age100.ing)をキーワードに、様々な「チャレンジ」を応援中。最近では“アートシンキング”のプログラム開発等、活躍の巾を広げている。
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