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2018
12/01

調査データから読み解く「シニア就業・採用の実態」【採用企業編】


株式会社リクルートジョブズの調査研究機関「ジョブズリサーチセンター」が行った全国の60歳~74歳の男女への調査について、今度は企業採用の観点から分析していきます。

キャリア50-63

シニアが希望する働き方
まず「求職者が仕事探しで重視したこと」について、一番多かったのは「勤務時間」で全体の半数以上にのぼりました。「希望する1日の勤務時間」では「5時間程度」が最も多く4~6時間の合計で約6割を占めます。雇用形態の希望に関しても「アルバイト・パート」を希望する人が半数以上であることから考えて、フルタイムで働くには体力的な不安があるものと推測されます。実際に「自己評価について不安なこと」として一番多かったのは「体力」でした。

「希望する働き方」に関する考えについては、「新しい能力・スキルを身につける」よりは「これまで身につけた能力・スキルを活かす」方が、「さまざまなことに興味をもって仕事をする」より「決まった範囲で着実に仕事をする」方が多い傾向にありました。あまり新しいことに挑戦するよりは、今までの経験を活かして地道に働きたいと考える人が多いようです。

他者と関わる仕事がしたい
また「大人数で働く」より「少人数あるいは一人で働く」が多かったのに対し、「お互いにあまり深く関わりあいない職場」より「アットホームな雰囲気の職場」を希望する人が多かったことから、新しい同僚と小さなグループで協力していきたいと考える人も多いと推測されます。希望の業種、職種共にトップがサービス業であることからも鑑みるに、仕事を通して人との関わり合いを求める求職者は少なくないはずです。

現状でも、コンビニや飲食店でシニア人材が活躍する姿は多く見られるようになってきています。販売、サービス業での人手不足が深刻化する中で今後もこの傾向は加速するでしょう。また次点で人気のある業種には製造業、職種では事務があがっています。

意外な点を挙げるとすると、自己評価で自信があるものとして「パソコンの操作」が上位に来ていることがあります。パソコンを所持している人は97.3%、スマートフォンにしても33.2%にのぼっており、シニアはネットに疎いという認識は既に過去のものと考えられます。
パソコンの使用目的についてもWEBサイトの閲覧が85%で最上位です。

ここ5年間で仕事探しをした人のうち、インターネットを使ったという人の割合は33.9%にのぼります。しかしそこで仕事が決まったという人はわずか7.3%。これはシニア向けの求人がアナログ媒体に集中しがちな傾向にあることが原因だと推測されます。

これから更に少子高齢化が進み、若い労働力が不足していくことが予想される時代。年の功を積んできたシニア人材を活かさない手はありません。彼らと上手くマッチングしていくために、アナログデジタルを問わない採用活動が求められているのではないでしょうか。