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2018
11/30

調査データから読み解く「シニア就業・採用の実態」【求職者編】


理由はさまざまですが、昨今ではシニア層において定年以降も働きたいという声が増えてきています。この実態について、株式会社リクルートジョブズの調査研究機関「ジョブズリサーチセンター」が全国の60歳~74歳の男女へ調査を行いました。

キャリア50-62

その結果によると、「何歳くらいまで働きたいか」について「70~74歳」と答えた人が40.2%と最も多かったそうです。また年齢があがるにつれて働きたい年齢も伸びる傾向にあり、現在から4、5年程度先まで働きたいと考えている人が多いという結果になっています。

希望については上記の通りですが、では就業と採用に関してはどうなのでしょうか。今回は求職者の目線から、調査結果について更に深く読み解いていきます。

シニアの就業
定年後も働く上で、新たな就業先を探すという選択肢の他に現在の会社で働き続けるという手があります。この継続雇用について、「仕事内容の変化があったか」という質問に対し「全く変化はなかった」と「あまり変化はなかった」と答えた人が合わせて約7割5分にのぼりました。

ただし男女別に見ると女性の方が「全く変化はなかった」の割合が高く、70~74歳男性では2割程度が「全く別の仕事になった」と答えています。年齢や性別によって多少の差異はあるものの、やはり継続雇用を選んだ場合はそのまま似たような仕事を続けることになる場合が多いようです。

働き方の変化
賃金や勤務時間については、定年前より安く、短くなる傾向にありました。共に以前と比べて「50%~75%未満」と答えた人が一番多かったのですが、勤務時間については「100%以上」と答えた人が4割もいたのは意外な結果と言えるのではないでしょうか。

継続雇用を選んだ、あるいは選ぼうと考えている理由については「環境を変えたくないから」という声が多く聞かれました。先程の仕事内容が変わりづらいという実態から見るに、この動機は理にかなっていると言えます。

では別の仕事を探す場合はどうなるのか。調査の中に「この5年以内に仕事探しをしたか」という質問があり、全体の28.5%の人が仕事探しをして12.2%の人が新しい仕事が決まったと答えています。一般的には、年齢があがると新しい職に就くのは難しいと考えられがちです。

しかし現状半数近い人が新しい仕事に決まっており、今後の少子高齢化によってシニア採用が活発化することも予測されます。環境の変化を厭わない、新しいことに挑戦したいという方は退職後の仕事探しに挑戦してみるのもよいのではないでしょうか。

シニアの仕事探しツール
因みに仕事探しに使われたツールについて、実際に仕事が決まったものは何だったのかという質問項目もありました。上位に来たのが「ハローワーク」や「雑誌、フリーペーパー、チラシ、新聞、店頭ポスターなど」、「友人、知人、家族の紹介」などでした。

これらについてはそもそもの利用した割合に準ずる所が大きいのですが、「友人、知人、家族の紹介」に関しては利用した割合に対して仕事に繋がった割合が高いという結果が出ています。SNSが発達し多くの人と繋がることが容易になった昨今、作った人脈が定年後の選択肢を広げてくれるかもしれません。

以上、シニア就業と採用に関して求職者目線でまとめてみました。継続雇用と新しい仕事探し、それぞれにメリットデメリットはありますが、どちらにしても今後シニア人材の需要は高まっていくことが予想されます。自分が満足できる職場に身を置けるよう、今からキャリアプランを考えておくとよいのではないでしょうか。