新型コロナウイルスの感染拡大に…
隠れストレス負債者の実態が明らかに! ストレスを感じやすい職場環境とは?
2021年、株式会社DUMSCOはビジネスパーソンの約20%が自身がストレスを抱えていることに無自覚な「隠れストレス負債者」であるという調査結果を発表しました。
株式会社DUMSCOによると「隠れストレス負債者」は主観評価によるストレスチェックで見落とされるケースが多く、コロナ禍のなか前兆なく休職してしまうリスクが高いのだとか。
そこで今回はミドル世代が「あるとき突然動けなくなってしまう」という事態を防ぐために、「隠れストレス負債者」の実態とストレスを感じやすい職場環境の特徴を解説します。
長く健康的に働き続けるために、ぜひ最後までご確認ください。
「隠れストレス負債者」の実態
経済協力開発機構(OECD)の国際調査によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日本国内のうつ病・うつ状態の人の割合は2倍以上に増加しました。
このようなストレスフルな状況に、過去に蓄積されたストレスが重なることで、急に働けなくなってしまうのです。
また前出の株式会社DUMSCOの調査では、「隠れストレス負債者」の約60%が年収800万円以上の社内のキーパーソンであることがわかっています。
さらに性格の特徴として挙げられているのは「大丈夫です」が口癖、真面目で配慮ができる、責任感の強い優等生タイプといったもの。周囲からの期待に応えようと無理をするあまり、自身の不調に気がつくことができない傾向にあるといえるでしょう。
このような特徴に「当てはまる」と感じた人は、職場環境を含め、改めて働き方を見直すことをおすすめします。
ストレスを感じやすい職場環境
仕事によるメンタルヘルスの不調は、本人の性格もさることながら、ストレスフルな職場環境が要因となるケースも少なくありません。
ストレスを感じやすい職場の特徴には、一般的に「魅力的」とされるものが当てはまる場合もあります。
例えば掲げられているミッションに多くの社員がコミットして、高いモチベーションを持ち、一見するといきいきと働いているように見える職場。
このような職場の多くには会社のために自らを犠牲にするような働き方が美談として語られるカルチャーがあり、過剰に適応してしまうと自分の体を顧みずに働いてしまう場合が多いのです。仕事をしている間は充実感も大きいことから、ストレスに気が付きにくいのも問題でしょう。
とはいえ疲労の蓄積のしやすさが「やりがいの大きさ」「裁量権」に左右されるのも事実。
労働時間が同じであれば、仕事の内容や進め方などに自分でコントロールできる領域が少なくやらされ感が大きい職場ほど、ストレスを感じやすくうつ病などのリスクは高まります。
そのため健康的に働き続けるためには、適度な労働時間と仕事へのやりがいを両立できる職場が理想的です。
働けなくなる前に働き方を見直そう
会社で重要なポジションを任される40代50代は、プレッシャーの大きさから、自分でも気が付かないうちにストレスを抱えている人が多いといえます。体力・精神力の衰えやこれまでに蓄積された疲労により、明日急に動けなくなるという可能性もゼロではありません。
これは人生100年時代において由々しき事態です。
今後の20年30年を見据えるなら、目の前の仕事に没頭するのではなく、長期的視点から無理せずに働くのが賢明で現代的な働き方といえるでしょう。
現状を顧みたときに「会社のカルチャーもあり働きすぎてしまう」「職場環境でのストレスが多い」と思い当たるのであれば、長く働けそうな会社に転職を考えてみてはいかがでしょうか。
なかなか時間が取れなかったり、転職先をどのように選べばいいか分からない場合は、転職エージェントを利用するのも一案です。条件に合った仕事を業界にくわしいエージェントが提案してくれるため、手間と時間をかけずに転職を実現できます。
コロナ禍の影響で社会全体の働き方が問われるいまこそ、自身の働き方を見つめ直して、健康的なキャリアプランを再考するチャンスかもしれません。