転職を考えたとき、人材紹介会社…
元刑事の本気ワザ! 50代管理職が活用できる「相手を見抜く」スキル
なにかと人と接する機会の多い50代管理職には、さまざまな人と関係性を築くコミュニケーションスキルは欠かせません。同時に求められるのが「相手を見抜くスキル」です。
相手を見抜くスキルを身につければ、商談・人事採用・部下の管理・不正の発見といったさまざまなシチュエーションで活用できるでしょう。
そこで本記事では、それぞれ知能・経済犯担当歴20年、サイバー犯罪担当歴15年というキャリアを誇る二人の 刑事が伝授するスキルとして、「ウソの見抜き方」と「相手の素性の調べ方」を紹介していきます。人を見抜くプロフェッショナルのスキルに学んで、ぜひビジネスの場に活用してみてくださいね。
案外簡単!? ウソの見抜き方
まず相手がウソをついていないかどうかを見極める方法としては、次の3つの手順を踏むことが有効です。
- 刺激になるような質問をする
- ウソのサインが出ているかをチェックする
- ウソを決定づける質問をする
最初の刺激になるような質問は、基本的にストレートな質問でOKです。例えば業務中に部下が仕事をサボっていないかを確認したいなら「サボっていないか」を直接聞いてみます。
重要なのは相手が質問にどのように答えるか。ウソをついている場合、人間は心理的に落ち着かなくなり、仕草や話し方などにさまざまなウソのサインを 発声するのです。
ウソを付いているときの仕草の一例としては「顔に手をやる」「まばたきの数が増える」「反応が遅い」などが挙げられます。話し方としては「質問を オウム返しする」「質問する理由を聞いてくる」「逆ギレする」などです。
サインが複数出た場合には相手がウソをついている可能性があるでしょう。
最後にウソを決定づけるような質問をします。具体的には「◯◯の可能性はありますか?」という可能性質問が有効です。
部下がサボっていないかを確認する例で 言えば「喫茶店で 」といった質問が“可能性質問”になります。ウソをついている人は回答ができずにフリーズしてしまうケースが少なくありません。
SNSが危ない! イマドキの素性の調べ方
人事採用や与信審査などではリスクヘッジのために、相手が隠している素性を調べたいと考える人も多いのではないでしょうか。逆に転職する側としては、これを調べられていることを心しなければなりません。
相手の素性を調べるならネット上の情報を利用するのが便利です。刑事の捜査でも実際にネットが利用されることは多く、公開されている情報を利用するだけなので法的にも問題がありません。
調査に活用できるものとしては、まずGoogleマップが挙げられます。住所からどのような家に住んでいるかを視覚的に確認でき、トラブルの種を見つけるのに役立つでしょう。
また掲示板・SNSなども素性を確かめるのに最適です。チェックするポイントには、本人の投稿とフォローしている(されている)アカウントなどがあります。
アカウントさえ特定できれば、ネット上でどのような振る舞いをしているかに加えて、生活態度・性格・趣味趣向・交友関係・隠されている行動など幅広い情報がチェックできます。例えばヘイト発言や危険思想、学歴詐称、過去に 勤めていた会社についてのリーク情報、犯罪歴などが投稿されている可能性もあるでしょう。
Facebookなどの実名アカウントのプロフィールや投稿内容をもとに、匿名アカウントが見つかる場合もあります。特徴的なキーワードで検索したり、あだ名をローマ字・日本語などに変換してみましょう。
重要なのは幅広いコミュニケーションスキルと“やましさ”がないこと
以上、相手を見抜くための二つのスキルを紹介しました。
もちろん今回紹介した内容だけで、相手のことを100%見抜けるわけではないため、過信しすぎるのは危険です。実際には特別なテクニックを利用しなくても、日常的なコミュニケーションから見えてくることも多いでしょう。
また相手を見抜くスキルはコミュニケーションスキルの一側面に過ぎません。管理職は部下をはじめとするさまざまな人との信頼関係を築くスキルも重要です。状況に応じて活用できる幅広いコミュニケーションスキルを身に着けましょう。
そして重要なのが「自分もそういう目で見られている」という自覚です。日々、そして転職活動をする際には“やましいこと”がないよう過ごさないと……身ぎれいにしましょう。