今回の新型コロナウイルスの件で…
ブランク期間はアピールできる! 50代女性が家事・育児・介護の経験を活かせる仕事
家事や育児、介護で職歴にブランクがあると、再就職が不安になるもの。ですが、仕事や会社によっては、ブランク期間の経験が重宝されることも珍しくありません。
そこで今回は、家事・育児・介護によりブランクのある50代女性が、再就職先の選択肢としておすすめの仕事を紹介します。
さらに、好条件で再就職するために取得しておきたい“資格”についても紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
家事・育児・介護の経験はアピールできる
「やって当たり前、できて当たり前」と言われることもある、家事・育児・介護。ですが実際は、食事を手際良く作ったり、親御さんの体調を見ながらお世話したりなど、誰でもできる作業ではありません。
家事・育児・介護に関連したスキルは、効率的に仕事を処理する能力や、物事に適切な優先順位をつける能力などとして、業務に活かせる業種や職種も多くあります。
再就職を考えている50代女性のなかには「それって職歴としてアピールできるの?」と不安に感じている方もいるかもしれませんが、自信を持って表明して良いと言えるでしょう。
それでは実際に、家事や育児、介護によるブランクを活かせる仕事を6つ紹介します。
家事の経験を活かせる仕事
調理スタッフ
学校給食や社員食堂の調理スタッフは、調理師免許などの資格が不要なケースも多いです。メニューがおおよそ決まっているので、家庭の定番メニューを作れるレベルの調理スキルがあれば即戦力として採用される可能性があります。
また、一般企業のようにフルタイムの仕事ばかりではないので、1日3時間程度から働ける職場も少なくありません。職歴にブランクがある方であっても、短時間の勤務から少しずつ勘を取り戻していけるでしょう。
飲食店スタッフ
飲食店のスタッフのなかでも、厨房などの裏方業務は家事経験を活かしやすいです。特に忙しいお店では、今まで家庭で取り組んできた効率的に調理するスキルが役立ちます。一一流レストランなどの一部を除けば、調理師免許も必要ありません。
飲食店のスタッフは、実力があればパートタイムやアルバイトから正社員になれることも多いので、まずは非正規の立場から仕事に慣れていくのも一つの選択肢です。
家事代行
アルバイトやパートタイム、業務委託が多いですが、家事代行スタッフにも正社員の仕事はあります。
家事代行とは、お客さんの自宅で掃除や洗濯、料理、買い物などの家事業務を代わりに行うこと。主婦をしていた方であれば慣れ親しんだ業務が多く、研修を受ければ比較的すぐに業務をこなせるようになります。
なかには「掃除と洗濯のみお願いしたい」など分野を限定した依頼もあるので、得意分野にしぼって働くのも良いかもしれません。
育児の経験を活かせる仕事
幼児教室の先生
幼児教育とは、主に小学校就学前の子どもを対象としたスクールです。受験に向けた英才教育を行う学校もありますが、子どもの得意なことを伸ばしたり、社会性を身につけたりなど幅広い目的で存在します。
そんな幼児教室の先生は、保育士のような資格があればなお良いですが、資格がなくても働けるのが特徴です。たとえ無資格でも、子どもが好きな方や育児経験を活かしたい方であれば挑戦しやすい仕事だと言えます。
保育補助
保育補助とは、保育所や保育園、託児所で保育士をサポートする仕事。給食やおやつの提供、園内の掃除、保護者への書類作成など業務内容は多岐にわたります。
保育補助は保育士と違い資格が存在しないため、初心者でも応募が可能です。ただ、初心者でも応募はできるものの、採用者側はやはり「育児経験がある人のほうが安心できる」と考えているもの。育児経験をアピールしたい女性にとっては、採用のチャンスがある仕事です。
介護の経験を活かせる仕事
介護助手
50代になると、親の介護を経験したことがある方も増えてきます。介護施設には資格がなくてもできる仕事もあり、例えば共有スペースの掃除や食事の配膳、利用者のリクリエーション準備などは資格が不要です。
こういった無資格でもできる仕事は、介護助手や介護補助として従事することになります。介護職は、慢性的な人手不足にあるため採用されやすいのがポイント。自身の介護経験を活かし、やりがいを感じながら業務に携われるはずです。
50代女性が好条件で採用されるためにおすすめの資格
ここまで紹介した業種は、どれも資格がなくても働ける仕事です。ただ、資格が不要な仕事は誰でも応募できますが、有資格者と比べて対偶面が劣ってしまうのが難点。
そこでこちらでは、これから再就職活動を始める50代女性が、好条件で採用されるために取得しておきたい資格を3つ紹介します。
事務系資格
体力がいらず残業も少ない事務職は、年代問わず人気を集めています。未経験者でも働くことはできますが、採用面接を突破するためには資格を取得するのがおすすめです。
データ入力や書類作成などの一般事務に関連する資格にはMOS(マイクロオフィススペシャリスト)があり、エクセルやワードなどの実力を示せます。
そのほか、病院で働く際の医療事務や、営業・経理で活かせる日商簿記など、自身の希望する職種に合った資格を取得するのも良いでしょう。
ファイナンシャルプランナー
税金や保険など、お金のこと全般の知識が必要とされるファイナンシャルプランナー。金融や不動産、保険など、幅広い業界で役立つ知識を持った専門家です。
ファイナンシャルプランナーの資格のなかでも、どれを目指すかは人によって異なりますが、まずは国家資格である「ファイナンシャル・プランニング技能士」の3級からが一般的です。
再就職活動の面接の場では、資格を取得する際に感じた学びを自身の子育て経験などと絡めるとアピールしやすいでしょう。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修とは、以前の「ヘルパー2級」とほぼ同じ扱いの資格です。ただしヘルパー2級との主な違いとしては、介護現場での30時間の施設実習は行わず、修了試験があることが挙げられます。
介護福祉士やケアマネージャーなどの資格は取得までに数年の時間が必要ですが、介護職員初任者研修であれば数ヵ月で取得が可能です。そのため「今すぐにでも介護職として働きたい」というのであれば、取得を目指してみるのも良いかもしれません。
仕事選びと資格で戦略的に再就職を成功させよう
職歴にブランクがあるからといって、再就職を諦める必要はありません。今までの家事や育児、介護の経験を活かせる仕事を選べば、正社員として就職することも現実的です。
またパートタイムやアルバイトとして入社し、そこから正社員を目指すという方法もあります。非正規雇用として働きつつ、並行しながら業務で役に立つ資格を取得するのも一つの方法です。
どのような方法でキャリアを築くは、人によってさまざま。今回の記事を参考に、自分に合った仕事や働き方をぜひ考えてみてください。