2021
10/01

聞いてないよ~!社長もいるのぉ? 「カジュアル面談」に騙されるな


オンライン面談 カジュアル面談

最近よく聞くようになった「カジュアル面談」。カジュアル面談は企業の側としても気軽に求職者と接点を持てるとあって、実施しているところが増えています。しかし受ける側からすると、カジュアル面談と言われたけどイメージと違うことも多いです。

そこでこの記事ではカジュアル面談で実際にあったことを踏まえながら、その注意点を紹介します。

カジュアル面談とは

カジュアル面談とは企業と求職者がお互いの情報を交換する面談のことです。企業側は今やっている事業のことを説明し、求職者も自分の情報を相手に伝えます。あくまでも意見交換の場であり、採用とは関係ないと言われていますが、その定義も企業によって違います。

なのに、その実1次面接のようだったということはよくあることなのです。そのためカジュアル面談という言葉で油断していると、その後の採用へは繋がらないことが多い現状です。

オンラインで増えるカジュアル面談

コロナ禍でもあって、オンラインで面談する企業が増えています。以前は、書類選考をして面接試験という流れが一般的でした。しかし今はオンラインでカジュアル面談をして、その後、必要であれば対面での面談というケースが増えています。

そのためカジュアル面談は採用活動の入り口になっているのです。履歴書も最後に確認する程度で採用に至るケースもあります。またオンラインだと気軽に面談を実施しやすいのです。

わざわざ会社に来てもらう必要もないため、会社としても実施しやすいですし、全国の求職者と繋がれるというメリットもあります。そのため「まずはカジュアル面談で」とカジュアル面談を実施するわけです。

カジュアル面談なのに社長がいるの?

カジュアル面談なので、採用担当者と情報交換をするだけかなと思っていると、そこに取締役や社長がいるケースもあります。もちろんその面談がすぐに採用面接になっているわけではないですが、採用に関係していることは間違いありません。

「カジュアル面談なのに話が違う!!」という主張はもっともですが、カジュアル面談の定義は企業によって違います。カジュアル面談だからと言っても、事前に準備しておく必要があるのです。

カジュアル面談の注意点

カジュアル面談だと油断していると、実は採用面接だったというケースもあると先ほど述べました。そのためカジュアル面談を受ける際には以下の3つの点に注意が必要です。

会社の情報はしっかりと頭に入れておく

会社の情報をWebなどで調べて知っておく必要があります。カジュアル面談でも志望動機を聞かれるのが一般的です。その企業の事業を知らなければ志望動機を答えようがありません。

企業の事業について知っておき、自分がその会社に入ってできることは何かを伝えられるように準備しておきましょう。

身なりは整える

最近はオンライン面談も増えているので、身なりを気にしない人もいます。カジュアル面談だからとくによいだろうと普段のスタイルで望むと印象はよくありません。相手はあなたの人となりを見ているわけですから、身なりは整えておく必要があります。

スーツ姿で面談に望む必要はありませんが、ビジネスカジュアルなど、仕事をする格好で面談に望むようにしましょう。

採用面接のつもりで望む

カジュアル面談と言っても採用面接に近いものを想定している企業も多いです。採用面接よりは固くないですが、採用に関係する面談だと思って望むようにしましょう。また聞きたいことは積極的に聞くようにすることをオススメします。

 「カジュアル」という言葉で油断しないようにしよう!

カジュアル面談はオンライン面談が増えたことで、よく目にする言葉になりました。気軽な印象を受けがちですが、企業によっては採用前の面談として位置づけています。「カジュアル」だからと言って、油断しないようにしましょう。

 

福井俊保

プログラミング教室スモールトレイン代表

大学院で研究するかたわら、中学受験の指導を始める。指導歴は約20年。

現在はプログラミング教室スモールトレインで代表として、プログラミングの指導と中学受験の指導をしている。著書に『AI時代に幸せになる子のすごいプログラミング教育』(自由国民社)がある。


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