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2019
09/17

50代からが断然面白い!人生100歳時代と聞くと、正直気が重くなる人への処方箋【Vol.5】やりたいこと探しの壁


人生100歳時代と聞いて、心躍る人はなかなかに少ないのでは。
ということで、ここはそんなあなたのために、進行形のシニアライフ(この言葉もちょっとそそらないけど)から見えてきた、あんなことこんなことのご紹介。

 

今回のお題は「プレシニア、シニアのチャレンジを阻む三つ(あるいはそれ以上)の壁」の第三弾。「お金の壁」、「家族の壁」、と続きいよいよ「やりたいこと探しの壁」である。

前回の内容(家族の壁)はこちら>>

 

“やりたいこと”の無いプレッシャー?

定年後の準備マニュアル的な書籍には、「楽しく打ち込める事(≒やりたいこと)、趣味や仲間を、今から築いておきましょう」といったアドバイスが多く載っているし、シニア起業の指南記事などにも「やりたいこと、できること、求められていること、の3点の交わるところが起業のスイートスポットです」的なお話が必ずといっていいほど出てくる。

どうも、“やりたいこと”は、人生100歳時代の後半を過ごす身には、“お金”と同じくらい大切な必須アイテムのようだ。
そこで、プレシニア、シニアの方にお話をお伺いしてみると、「自分はこれまでやりたいことを〇〇のために我慢してきたので、ここからはドーンとそこに向けて挑戦しますよ!」と意気軒高に述べる方は例外で、「今後の人生を考えても、特にやりたいことなんて浮かばないですよ…」と、いささか自嘲気味に語られる方がほとんどだ。

“やりたいこと”をこれから何とか探さなければと、むしろプレッシャーに感じて、悶々としているといった趣の人が多い。
確かに、時間を忘れてワクワクと取り組めることがあるにこしたことはない。それが無いとなると、ひょっとして自分はこの先“真っ当な”人生を歩めないのではないかと思えてくる。「やりたいこと探し」が第三の壁となって大きくのしかかってくることになるわけだ。

 

“やりたいこと”より、やるかやらないかを自分で決めることが大事

「やりたいこと探し」の壁は、実はかなり手ごわい。幼い頃から「やりたいことをやって生きて行けるくらいなら苦労しないよ」と、“やりたいこと”は“かなわぬ夢の代表”的に刷り込まれた身には。まず現実感が伴わない。「やりたいことの前にやらなければいけないこと」だけでこれまで生きてきたのだから、今更それが大切だとか言われたところでどうすればよいのか悩んでしまう。何より、いくら周りから「これがあなたのやりたいこと(かも)」と薦められたとしても、結局、自分自身がその気にならない限り、“やりたいこと”にはならないのだし。

ではどうしよう?

こちらのコラムを読んでくださっている方から、こんなコメントをいただいた。
「そりゃあ(あなたみたいに)起業してまでやりたいことを見つけた方は良いですよ。本気になれば私だって家族だって納得させられるし、お金のことだって何とかします。でもね、今更新しいこととか、何か一つのことに集中するなんてこと、私には合わないんです…。私には今までこれといったものは無かったし、これからもそれでいいと思っています。いけないですかね?」

それだ!

自分には自分の好みのスタイルがあって、そこを曲げて“やりたいこと”を見つけるというのは、そもそも自分の人生を楽しもうという趣旨に矛盾している。他人様からのアドバイスに従って、“義務”のように“やりたいこと”を探しているようなら、即刻中止。意にそぐわないことをあえてする必要なんてどこにもない。要は、“やりたいこと”の有無が大事なのではなく、やるかやらないかを自分で決めることこそが大事なのだ。「これといってやりたいことなんかないけど、何か?」で、十分以上なのだ。

「やりたいこと探しの壁」は、自分がそうあらねばと勝手に想像して出現してくるのであって、元々存在していませんよ、というのが今回の落ちなのである。“やりたいこと”なんて無くても全く問題なんてないのだ。

 

人生サンプルをコレクションしよう!

「いやいや、そうは言っても今の自分のスタイルには満足していないし、もっと何かありそうな気もするので…」という方もいるだろう。 そういう方は、「やりたいこと探し」をやると決めて、その活動自体を楽しんでいただけたら良い。その際には、ロールモデル(お手本)を見つけようとするのではなく、サンプルを集めるような感覚で臨むのが肝心かなぁと。

自分の失敗例で恐縮だが、「この方のような人生を歩みたい!」(ロールモデル)を見つけようとして、近い何かに出会った時、小心者の私はどうしても自分の現状と比較して、「私にはとても無理」とか「あの人だからできたこと」となりがちだった。最初から、「こんな人もいるんだ」的にお気楽にサンプルを集めるつもりで動いていたら、無駄な反省とか、後ろ向きの気持ちになることは随分と減っていたことだろう。

何より、サンプル集めを継続していると、自分の人生も大事なコレクションの一つに見えてくるという効果もある。そう、当事者でありながら客観的に自分の人生を見ていくことができるし、何があってもコレクションを彩る「ネタ」に感じられる余裕が出てくるのだ。

どうです?

 

臼井 清
合同会社志事創業社(しごとそうぎょうしゃ)代表

1984年より情報機器メーカーで、マーケティングを中心に国内外で経験を積む。2014年、ビジネス創出やキャリア開発に向けた“学び”をプロデュースする「志事創業社」を設立。「幾つになっても進行形!」(Age100.ing)をキーワードに、様々な「チャレンジ」を応援中。最近では“アートシンキング”のプログラム開発等、活躍の巾を広げている。

 

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