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2019
09/03

副業と起業のメリット・デメリット


2013年9月、安倍首相はニューヨーク証券取引所にて「日本をアメリカのようにベンチャー精神のあふれる「起業大国」にしていきたい」と発言しました。2017年版中小企業白書によると、日本は諸外国に比べ、起業に関心のある人が少なく開業率としては低いのですが、起業に興味を持った人が実際に開業する確率は高く、40歳以上のミドル・シニアでの起業は増加傾向にあることが分かりました。

キャリア50-132

終身雇用制度が揺らぎ始めた現在、起業に興味関心を持っても、起業する方法がわからなかったり、収入や成功への不安が先立ったりなど、最初の一歩を踏み出すのはなかなか難しいもの。そこでお勧めなのが副業で起業の準備をすることです。詳しく見ていきましょう。

副業から起業をするメリット

起業への不安要素の一つとして収入の減少がよく挙げられます。開業にはお金がかかることがほとんどで、失敗した際には収入がゼロになるだけでなく損失が出ることも。

しかし、今務めている会社で収入を得ながら副業として起業準備を行えば、収入関連のリスクを最小限に抑えつつ事業に挑戦できます。たとえ失敗しても生活に必要な収入は本業で確保できているため、次の事業への挑戦もしやすくなります。

副業で収入を増やせれば、開業資金としての貯蓄も可能となります。法人を設立する手続きだけでも30万円ほどの費用がかかるので、まずは副業で収入を増やして準備をするのがよいでしょう。

また、起業に必要不可欠な利益の確保と資金繰りという経営感覚を、副業を通して身につけられるというメリットもあります。起業したら売上や在庫管理、帳簿づけ、接客など全ての仕事を把握し行う必要があります。副業を通して経営感覚を養っておくことでスムーズに事業を進めることができるでしょう。

納税にも「慣れ」が必要

起業するなら税金も避けては通れません。副業の収入は確定申告が必要な場合がほとんどで、継続して行う個人事業の場合、青色申告を行うことで税制上の特典が受けられます。副業の段階から税金に詳しくなり、対応に慣れておくことができます。

青色申告をするには専用の書類を作る必要があり、便利なソフトウェアなどもありますが、慣れていないと苦労します。起業を検討しているなら、個人事業主になって記録や申請のやり方を覚えておきましょう。

さらに副業で今までにない経験や人脈に出会うことでスキルアップも狙えます。視野が広がり、新しい発想にもつながりやすくなるでしょう。広い人脈を持つと取引先や提携先を見つけやすくなるメリットも。将来本格的に事業を展開したいという時に、頼れる相手が多いに越したことはありませんよね。

副業から起業をする注意点

起業を目指して副業を行う場合、覚悟を決めて中途半端にしないことが大事です。体力的、精神的にもつらい場面は出てきますが、それを乗り越えることが成功への近道です。

また、業種選びにも注意が必要です。前述の2017年版中小企業白書によると、高開業率・高廃業率なのは宿泊業、飲食サービス業、反対に高開業率・低廃業率は建設業、医療、福祉となっています。業種選びの参考にしてみてください。

これから起業しようと考えるミドル・シニアの方は、起業に向けてぜひメリットのある副業を始めてみてはいかがでしょうか。