40代、50代からの転職も珍し…
50代の転職は職務経歴書が肝になる!やりがちNG例を紹介
経験豊富な中高年層の転職で肝になるのが、職務上の経歴・経験・役職・ポジションを記入して提出する「職務経歴書」です。
企業の採用担当はこの職務経歴書をもとに、求職者が自社の求める経験・スキルを保持しているか、どのような強みがあるか、責任感があり信頼に足る人物かを判断します。
しかしもったいないことに、多くの中高年層は転職の際、職務経歴書の効果的な書き方ができていません。
今回は豊富な経歴・経験を最大限にアピールするために、避けるべき「職務経歴書のNG例」を紹介します。
ボリューム過多
中高年層がやりがちな職務経歴書のNG例、一つ目は「ボリューム過多」。
経験・成果の豊富さをアピールしようとして、過去の経歴・経験をすべて記入しようとすると、情報量が多すぎて読みにくい職務経歴書になります。
なかには5枚以上の職務経歴書を提出する人もいますが、忙しい採用担当者からしてみれば、負担でしかないでしょう。重要な情報が紛れてしまう、最後まで目を通してもらえないなど逆効果になる可能性もあります。
職務経歴書は長くてもA4サイズ3枚以内におさまるよう工夫しましょう。
5年以上前のキャリアや重複する経験は1行にまとめる。異動・昇進などの細かい情報は書かない。直近の経歴を掘り下げる場合も簡潔さを心がける。
これらを意識すると、ボリュームを大幅に抑えられます。
専門性が見えてこない
中高年層の若手にはない強みは、即戦力になれる専門性です。
これを見誤りメリハリのない経歴を書いてしまうと、器用貧乏な印象を与え、採用につながりにくくなるでしょう。
そのため職務経歴書には、自分が何のスペシャリストなのかを提示できる内容を、優先的に記載する必要があります。
また職務内容もただ箇条書きをするだけでなく、具体的な業務内容、活用した経験・スキル、最終的な成果などを掘り下げていくことが重要です。
加えて、アピールする専門性は相手企業の業務に関連するものではないと意味がありません。自分が企業にどのようなメリットをもたらせるのか、経験・経歴をどのように応用できるのかを明確にしましょう。
レイアウトを工夫していない
レイアウトに工夫がない職務経歴書は、読みにくく採用担当者の印象を悪くします。とくに単に情報を時系列に並べているだけだと、強み・専門分野といった情報がどこに書かれているかが分かりません。
ボリューム過多にも共通して言えることですが、このような職務経歴書は情報を整理して伝える能力やプレゼンテーション能力が不足していると思われる可能性もあるでしょう。
そのためどうすれば採用担当者に「見やすい」と思ってもらえるかを意識して、レイアウトを考えるようにします。
例えば下記の工夫はレイアウトを見やすくするのに有効です。
- 見出しをつける
- 前半部分に要約を記載する
- 重要な情報は別枠に記載する
- 直近の経歴からさかのぼっていく
- 成果などをグラフにする
専門用語を使っている
「ふだん当たり前のように使っている言葉の意味が外部の人間には通じない」というケースは意外と多いもの。
しかしその言葉が通用する環境に長くいればいるほど、このことに気がつかず、職務経歴書にも使ってしまいがちです。
業界用語・企業内用語は万人がわかる言い回しに変えるか、括弧書きなどで補足情報を添えるようにしましょう。
またこれまでに勤めた企業についても、事業内容・従業員数・資本金・売上高といったプロフィールを記載しておくと親切です。
スマートな職務経歴書で自分の魅力をアピールしよう
以上、経験豊富な中高年層がやりがちな職務経歴書のNG例を紹介してきました。
いずれのパターンにも共通して言えるのは、職務経歴書を書くときに採用担当者や相手企業の視点に立つことができれば、避けられる内容だということ。
とはいえ現在の業界・企業に長く勤めていると、なかなか客観的な視点を持つのは難しいかもしれません。
そんなときは転職エージェントの力を借りるのも一案です。専門家の視点から作成した職務経歴書にアドバイスをもらえるため、NG例を回避することができます。
相手に伝わりやすいスマートな職務経歴書で自分の魅力をアピールして、転職を成功させましょう。