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履歴書より難しい!50代からの「職務経歴書」の書き方
転職に必要な履歴書と職務経歴書。履歴書が重要と思いきや、実は職務経歴書はしっかり見られている書類です。そして、伝え方や業種により書式もさまざまなのがやっかいなところ。
特に50代以降では経歴が多くなるため、見やすくかつ自分をアピールできる書き方が求められます。今回は50代以降に役立つ職務経歴書の記載方法をご紹介します。
履歴書との違いとは?
履歴書は住所や学歴・職歴、通勤時間や配偶者有無など基礎情報を中心に書く書類。一方、職務経歴書は職業に関する経験を主に時系列で書き、スキルや実績をPRするものです。採用担当者が、自社で活かせる職能を確認するために作成します。
職務経歴書の必要事項
統一したい「記載日」欄
一般的には、書類を送る日を日付欄に書きます。和暦・西暦のどちらを使っても構いませんが、履歴書と揃えることがポイントです。
バカにできない「氏名」欄
履歴書で書いたから……と氏名を書かない人もなかにはいますが、書類に氏名を書くのは当たり前です。採用担当者の立場になってみれば、他の人の提出物と混ざってしまって誰のものか分からなくなってしまうこともあるでしょう。目立つよう、日付の下にやや大きめのフォントで書きましょう。
メインの「職歴」欄
職歴欄は特に決まった形式はありませんが、基本的には以下の3つが主流です。
①編年体式:社会人になった時点から書き始める。
②逆編年体式:職務経歴書を書く時点からさかのぼる。
③キャリア式:<営業での経歴><販売での経歴>など職務や役割別に記載する。
ジワジワ訴える「資格・スキル」欄
数が多ければ表を使用して見やすくしましょう。国家資格や知名度のある民間資格が花形ですが、社内検定でも構いません(その旨は記載しましょう)。特に、応募する会社で活かせることを意識的に盛り込むと目立ちます。
採用担当者のハートをつかむ「貴社で活かせること」欄
応募する職場で自分のスキルがどのように活かせるのか、この業務でこう活かせるということを具体的に書けると、採用担当者も人材活用をイメージしやすくなります。
最後のひと押し「自己PR」欄
ここまでで伝えるべきことは伝えたはず。でも、他の人にはない自分ならではのPRを存分にアピールしましょう。自分のウリは何なのか具体的にかつ端的に述べて締めましょう。
50代ならでは!採用担当者にここを見られている!
50代の職務経歴書では、20代や30代とは違うところを見られています。 前職(現職)での実績や成果を、数値を交えて具体的に記載します。
<例>
・「2001年 3期連続で部の売上を昨年対比120%成長させ、社長賞獲得」
・「2015年3月~2021年3月 日本最大級ECサイトのジャンル別ベストショップ賞を連続獲得」
・「2019年1月 新規事業責任者を務め月商1.5億円を計上、コロナ禍にも耐えうる体制を整えた」
自社にフィットする順応性はもちろんですが、スキルや知識が自社で応用できるかも見られています。前職でのやり方をそのまま行うのではなく、自社に落とし込んで応用できるナレッジ能力や、部下にも適応させられるナレッジマネジメント能力があるのかもチェックされています。
経歴が多いからこそたくさん書きたくなりますが、職務経歴書はわかりやすく端的に書くことが求められます。それにより情報整理テクニックも見られています。
①表でまとめる(50代なら3枚までが目安) 文章だけではなく、表を駆使して見やすくするのもポイントです。50代ともなれば経験が多いぶん職務経歴書は1枚では収まらない場合もあるでしょう。2枚、3枚になっても職能がわかりやすく伝わればOKです。
②見出し、箇条書きで 作文ではなく、見出し付けや箇条書きを用いるのが見やすくなるポイントです。例えば、同年の経歴のなかでも「行ったこと」「実績」「得たスキル」などを、一文に詰め込むのではなく分けて書くと良いでしょう。
③正式名称で(略さない)。前職(現職)で日常的に使っている言葉が、普及しているビジネス用語や業界用語だとは限りません。略語が使用されているだけで自分本位だと捉えられることもあるので調べながら書きましょう。
職務経歴書はいわば“プレゼン” モレなくダブりなく書き上げる
職務経歴書は、書類でのプレゼンテーションです。モレなくダブりなくMECE(ミーシー)で論理的に書く必要があります。これにより50歳らしい智慧やフレームワーク能力をはかられます。全体を俯瞰してどこにどの要素を当てはめていくか決めて書き、盛り込まれているかを最終チェックしましょう。
①いつ
②どこで
③何を
④どれくらい
⑤誰に対して
⑥どんな立場で
⑦得られた成果とエピソード
⑧専門スキル
⑨応用可能スキル
まず、これらの思いつく要素をまとめて伝えたい内容を当てはめていくと、クリアーで分かりやすい書き方ができます。
50代ならではの職能と魅力をアピールしよう
職務経歴書は採用担当者の重要な判断材料です。自分の経験やスキルなどを余すところなく伝えましょう。書く前に、何をどう伝えたいか、端的に伝えるにはどうすればいいかを考えておくとスムーズに書けます。面接してみたい!と思わせるような職務経歴書を書けたらいいですね。