2019
02/17

副業は本業に迷惑をかけないのが 基本のキホン


政府主導で行われている「働き方改革」。「一億総活躍社会を実現するための改革」という位置づけで、労働環境の改善などさまざまな法律の改正などが行われています。そのなかで推進されているのが副業(複業)や兼業。以前と比較すると「副業(複業)」という言葉を耳にすることも増えたのではないでしょうか。

ただ、多くの人のキャリアプランのひとつとして副業が位置付けられるにはまだまだ過渡期。大企業が副業を解禁したという話は耳にすることもありますが、実際に解禁している企業数はまだ少ないのが現状です。

先行きが見えない景気動向、高齢化、労働力不足…今はまだ一般的とはいえない副業・兼業が、働き方のひとつとして今後認知されていくことは明らかです。「副業にチャレンジしてみようかな?」とお考えの方に向け、副業を始める前に押さえておきたい基本のキホン=副業のマナーをご紹介します。

キャリア50-167

まずは就業規則をチェック

「社内に副業やっている人がいるらしい」「ダメって言われていないからいいんじゃない?」…思い込みや噂にたよって副業を始めるのは危険です。必ず勤務している本業の会社の就業規則や懲戒規定を確認しましょう。

平成30年1月に改正されるまで、多くの企業が参考にする厚生労働省のモデル就業規則には「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という項目がありました。就業規則に「副業は認めない」趣旨の内容が記載されている企業に勤めている場合は、副業が会社に知られた場合懲戒処分になることもあるので注意が必要です。

副業を容認していても競合する仕事は禁止、スキルアップになる副業以外は禁止、というケースもあります。副業がOKでも、どこまでの範囲が許されているのかなど社内ルールを必ず細かくチェックするようにしましょう。

周囲に迷惑をかけない

副業を始めてみたら、意外に面白くて夢中になったり、予想外に忙しくなることがあるかもしれません。副業をすることで勤務状態が悪くなるなど、本業に迷惑がかかるのは本末転倒です。また、ひとりで始めた副業の規模が大きくなったからと言って、本業の会社の人材を引き抜くこともマナー違反です。

法律違反にならなければいい、というやり方は長続きしません。迷惑をかけない、約束を守るといったことは、社会人としての道徳・マナーレベルの話。副業や兼業、本業に関わらず大切にしてください。

社会経験豊かなミドル・シニアの方には常識かもしれませんが、ネットなどでの副業情報の中にはマルチビジネスや悪徳商法なども多く存在しています。本人のためにならないのはもちろん、本業の会社にも迷惑がかかるので、しっかりと見極めることが必要です。

勤務する本業の会社のルールを守ることを前提に、副業の選び方、働き方など社会人としての基本に留意した副業チャレンジ、ぜひトライしてみてください。


仕事を探す
会員登録