2022
02/28

老害扱いされる50代社員の特徴は? 老害と呼ばれないための心構え


老害 IT苦手

定年が65歳、70歳と次々に引き上げられ、社会的な活躍が期待されているミドル・シニア層。年金不安や平均寿命の伸長を考えれば「50代60代で引退してなどいられない」というのが実状といえるでしょう。

一方で新型コロナウイルスの影響により、50代社員の早期退職・希望退職を募る企業が続出しています。いまや「リストラ」という最悪のシナリオも他人事ではありません。

とくに危ないのは会社や若手社員から陰で「老害」と呼ばれ、疎まれているミドル・シニア層です。今回は老害扱いされてしまう50代社員の特徴と、老害と呼ばれないための心構えを解説します。

老害扱いされる50代社員の特徴

老害扱いされる50代社員の特徴として、まず挙げられるのが「保守的」であること。

変化の激しい現代社会では、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)や働き方改革など、体制の変革を迫られています。しかし古参の社員ほど従来のやり方にこだわり、変化に抵抗を示しやすい傾向にあるのです。

また周囲を不愉快にするミドル・シニア社員も、老害と呼ばれる典型でしょう。

セクハラやパワハラなどのハラスメントは論外としても、怒りっぽい、話を聞かない、否定から入る、昔話ばかりする、話が長い、上から目線といったコミュニケーションの問題は、若手社員からやり玉に挙げられるケースが少なくありません。

このようなコミュニケーションのあり方は職場の士気を下げることにもつながり、会社から目をつけられる可能性があります。

さらに年収がピークとなる50代社員は、会社や若手社員からの厳しい目にさらされがち。管理能力がない、仕事に消極的、ITリテラシーが低いなど、給与に見合うだけのパフォーマンスが発揮できていないとみなされれば、すぐに老害の烙印を押されてしまうのです。

老害と呼ばれないための心構え

一方で若手社員から仕事・人生の先輩として尊敬され、会社にも重要な存在とみなされている50代社員がいるのも事実。

老害と呼ばれないための心構えとして、まず挙げられるのは「変化を受け入れること」です。

これまでの常識や仕事のあり方が変わっていくことには、ときに取り残されるような不安を覚えるもの。しかし時代に合わせられない企業は競争に勝ち残れないという現実があります。なぜ変化が必要なのか、マクロな視点で理解する姿勢が重要になるでしょう。

コミュニケーションに関しても、若手社員に合わせて柔軟にチューニングしてあげることが重要です。よかれと思って行ったアドバイスが相手を不快にするという可能性も考えて、若手社員が自発的に気づけるように、温かく見守るというスタンスを取ると適切な距離感を保てます。

また、つねに「教える立場」でなくてはならないというプライドは捨てるべき。IT関連の知識・スキルやトレンドへの理解など、若手の方が優れていることは少なくありません。年齢に関係なく、相手から積極的に学ぼうとする姿勢は、若手社員から「何歳になっても成長しようとしている」と尊敬につながるでしょう。

50代が活躍できる会社もある

以上、老害扱いされる50代社員の特徴をふまえて、老害と呼ばれないための心構えについて紹介をしました。

とはいえ一度でも老害認定を受けてしまうと、取り戻すのはそう簡単なことではありません。また会社側が人材の新陳代謝を求めている場合もあり、そのような企業に勤めている限り、ミドル・シニアの肩身はどうしても狭くなります。

このようなケースではいっそのこと転職をしたほうが、その後の仕事人生を豊かに過ごすことができる場合もあるでしょう。

経験豊富なミドル・シニア社員を即戦力として積極的に採用している企業も少なくありません。またミドル・シニア層をそのような企業にマッチングしてくれる転職エージェントも数多く存在します。

「会社で老害扱いされているかも」と思ったら、ぜひ転職エージェントに登録して、培ってきた知経験を活かせる企業を探してみてください。


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