欧米の副業事情
【欧米の副業事情】ドイツのミニジョブ制度(ドイツ前編) »
日本では「複業・兼業」の波が大企業の間にもどんどん広がり、政府も平成30年1月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」をまとめており、制度的にも整いつつあります。 このシリーズでは副業に関する欧米の現状をご紹介していますが、今回はドイツ。ドイツには「ミニジョブ」という独特の制度があり、社会保険や税金の面で通常の労働とは少々異なります。複数就業に深く関わるミニジョブ制度からご紹介します。 ミニジョブ制度 ミニジョブとは賃金平均が月額450ユーロ以下のパートタイム労働の一種です。最低賃金や休暇、労災保険に関しては、通常の労働者と同じ。その他の社会保険である医療、介護、失業保険は適用されません。ミ […]
【欧米の副業事情】アメリカの就労形態と保険(アメリカ後編) »
日本の企業でも副業解禁というニュースが耳に入ってくる昨今、欧米における副業事情について興味を持たれる方も多いと思います。アメリカの副業事情について取り上げた前編では、労働時間、健康問題に関する法令・制度をご紹介しました。 【欧米の副業事情】アメリカの副業に対する労働環境や制度(アメリカ前編) アメリカにおいては副業に関する法令や労働時間の上限がないことが分かり、個人での判断や対応が求められていることが見えてきました。後編では、雇用以外の副業と社会保険について取り上げます。 新しい就労形態の労働 「独立請負」、「オンコールワーカー」、「派遣労働者」、「請負企業から共有 […]
【欧米の副業事情】アメリカの副業に対する労働環境や制度(アメリカ前編) »
【欧米の副業事情】シリーズ、今回はアメリカです。ヨーロッパとアメリカの副業事情は、日本と大きく違うところはあるのでしょうか? 副業人口 アメリカにおける2017年の副業人口は755万人。労働人口全体に占める割合は、4.9%でした(注:この数字には複数就業者数には自営業者のデータが含まれない)。複数就業者数は1980年代に増加傾向にあったものの、1994年以降の20年間は全ての年齢層で減少傾向にあります。 男女別でみると女性の方が若干多くなっています。年齢階級別では20-24歳が最も高い5.9%で、これに続くのが65歳以上の3.9%。人種・民族別の統計では、アフリカ系が5.3%、白 […]
【欧米の副業事情】ドイツの労働環境や制度(ドイツ後編) »
欧米の副業事情についてシリーズでご紹介しています。ドイツの前編では、副業事情に大きく関わる「ミニジョブ」制度についてご紹介し、副業人口について見てきました。 【欧米の副業事情】ドイツのミニジョブ制度(ドイツ前編) 後編では、法令・制度、労働時間・健康管理、社会保険について見ていきます。 法令・制度 ドイツでは、副業に関し雇用契約等で「制限」は可能であっても、理由を問わず一律に全面禁止することは認められていません。雇用側は「正当な利益」に影響を及ぼさ無い限り、従業員の副業に「同意する義務」があります。 正当な利益に影響を及ぼすケースとしては、競合他社での副業、類似事業を起業し現雇用 […]