岡田 慶子
「もう歳だから」「やったことないから」なんてもったいない
私は、「もう歳だしさ…」「やったことがないから無理じゃない?」というのが嫌いです。何歳だからどうだと自分で諦めたり、未経験ならやめたほうがいいと他人に決められるなんて余計なお世話、よりよい結果を目指しながら、自分がやりたいときに、やれる方法でやってみる、それでいいじゃないかと思うからです。
ましてや、世の中は空前の労働力不足。インターネットが普及し、AIが台頭する時代、社会の変化は想像以上のスピードで、これまでの”ふつう(常識)”は通用しません。みんなが未経験に挑戦する時代の過渡期。年齢や経験の有無で、人を判断しているときではないでしょう。
では、変化する時代に必要なものは何か。それは、自分自身を「変化させていく力」ではないでしょうか。そして、それを可能にするのが、情報とリアルな体験だと思っています。とはいえ、情報は自分で立てたアンテナも流されんばかりに溢れている…でも、何か足りない、何か違う。
そうだ!「歳だから…」「未経験では…」と言わせてしまう人生の折り返し期(50歳前後)だからこそ、考えるべきこと、考えたいことがあるはず!生涯現役なんて、これまでなかった道を開拓していく我ら、一緒に考えてみない?というのが、この「キャリア50」を立ち上げた思いです。経験があるからこそできること、未経験でもやってみたいならやっちゃえる、そんなリアルな経験ができる場も用意していきたいと思います。人生100年時代を一緒に謳歌しましょう!
木下 柴乃
私たちの力を還元する「場」、一緒に探しませんか
私は今年、丁度50歳になります。
自分が50歳になるなんて20代の頃には考えたこともありませんでした。振り返ってみれば、必死でやってきた20数年間。仕事もプライベートも、多くの挫折や自分の不甲斐なさに何度も直面しながら、その時々でベストだと感じた選択肢を選んできました。その選択肢の集積が「今の私」ということなんだと思います。
正直もっとうまくやれたことはあったかもしれないし、もっと近道はあったかもしれない。でも今まで辿った道で経験したこと、学んだことで私はできています。失敗も含めた多くの積み重ねと、さまざまな人との関わりで形づくられている自分。まずは今の自分をクールな目で認めようと思います。
そして今ここが人生の中間地点なのだとしたら、私が滑ったり転んだりしながら培ってきたものを、今度は社会や後に続く若い世代に還元していくフェーズに来たと感じます。今の自分が20代の私に声をかけるとしたらどんな言葉になるのでしょう。そこにこそ経験を蓄えた我々世代の今後の「楽しみ」がある、という予感がします。
「自分の力」を還元する場はひとつじゃない。でも少し頭や身体が固くなり始めている私達、そんな「場」を探したくも中々見つけられないのが現実かもしれません。
「キャリア50」は、そんな私達の力の還元の「場」を見つける、広げるきっかけとなることを願って立ち上げました。次世代やこれまでとは違う社会との関わりは、私達自身の「これからの場」の発見にもつながるはずです。そろそろ次のフェーズ、一緒にスタートしましょうよ。
柳瀬 佐喜子
「5年後、10年後、ちょっとワクワクできる自分でいる為に」
「人生100年時代」。人生はとても長いものになりつつあります。若い世代ならともかく、40代、50代、60代の(私を含めた)ミドル・シニア世代は、どのように受け止めているのでしょうか。
私たちが社会人になった頃の日本は、60歳で一丁上がり!そこまでなんとか頑張れば、リタイアして年金生活、という価値観が一般的でした。それが40代、50代を迎えたころ、「人生100年」「働き方改革」「定年延長」「中高年のセカンドキャリア」…。
今まで考えてもみなかった気になるワードが、日々私たちに押し寄せます。どうも若い頃にぼんやり考えていた未来にはならないらしい…でも、じゃあこれからどうすれば?何をすればいいの?先のことを考えると、何だかとてつもなく不安になってしまう、そんな方も多いのではないでしょうか。まさに私もその一人です。
今後は老後という概念を捨て、いつまでも自律的・自立的に生きることを求められることでしょう。今、ミドル・シニア世代の私たちは、新しい価値観や生き方を開拓する最初の世代なのかもしれません。
これまでの仕事人生で創ってきた価値観や経験則にとらわれず、ある意味それを壊しながら、新しい道を創っていく必要がありそうです。不安もあるけど、どうせなら「いきいきと、楽しそうに生きているシニアの姿を若い世代に見せたい!」そんな思いでこのキヤリア50に参加しています。
ミドル・シニア世代が5年後、10年後を考えた時、ちょっとワクワクできるようなそんなきっかけ作りができればいいなと思っています。
奥山 真
「人のなかには、夢がいっぱい詰まっている。」
社会人になって3年め、駆け出しの編集者として取材に奔走していた頃。ベリーダンスのスクールを記事で紹介させていただくことになり、スタジオにおじゃましたときに、受付に置いてあったパンフレットに目が留まりました。「人のなかには、夢がいっぱい詰まっている」。いい言葉だなと思いました。人はみな、自分でも気づかないさまざまな可能性を体の中に眠らせているのに、それらをうまく取り出すことができない…。それから27年が過ぎても、私は時折この言葉を思い出します。現在は、採用サイトの制作やWebコンサルティングの仕事をしていますが、企業や働く人たちの持つさまざまな魅力を引き出すのが、ディレクターと呼ばれる私たちの使命なのだと思います。
このたび、ミドル・シニア層のキャリアデザインを支援し、多様な働き方を促進するためのプラットフォームとして、「キャリア50」を立ち上げることになりました。私は、今年50歳です。ベリーダンスのスクールを紹介した情報誌は既に廃刊となり、メディアはWebに取って代わり、最近は多くのサービスがスマートフォンを通じて提供されるようになりました。激動の時代を経て、今となっても元気に働けることに感謝しています。そしてこれからも、人生の先輩や同世代のみなさんとともに、おもしろいよのなかを創っていけるのを楽しみにしています。
いつまでもいい仕事をしたい、ライフスタイルに合った働き方を実現したいと願う多くの方々に、そのヒントになる情報や働く機会を提供していければと思っています。みなさんのなかに眠っている夢を目覚めさせるきっかけになれれば、と。その先に、素敵なニッポンがあると信じています。どうぞ、よろしくお願いいたします。